【小学生のマイクラ】プログラミングより自由創作・PvPの方が成長するし楽しい!

マイクラ プログラミング(4)

キッズプログラミング教室【アルスクール】校長のむらっちです。

小~中学生に大人気のマインクラフト

マインクラフトでは、プログラミングで動きを指示しながら、建造物など、世界を作っていくことができます。

アルスクールではプログラミングを教えています。

でも、アルスクールでは、マインクラフトを使ったプログラミングのレッスンはしません。

マインクラフトはプログラミング言語を使わず、自由に建造物を作っていくことの方が教育的要素が高いと考えているからです。

ただ、アルスクールでは、教室開放で子ども達が自由にマイクラの創作をしたり、テーマに沿って創作やPvPを行うというイベントを行っています。

例えば、マイクラで建設で行い、動画を撮影して投稿するイベント「アルクラカップ」を定期的に行っています。

<アルクラカップの作品>※小学生がテーマに沿ってマイクラ建築&動画編集を行った

できることが限られてる中で、最大限におもしろいものを作るため試行錯誤する」、こういう学びがマイクラには適しているので、このような活動をしています。

そこで、今回は、アルスクールが考える小学生がマインクラフトで成長する学び方を紹介していきます。

目次

マインクラフト(マイクラ)とは|小学生向け教材としておすすめ

Screenshot of www.minecraft.net

マインクラフト(マイクラ)はスウェーデンのMojang AB社によって開発された全世界で大人気のゲーム。

マイクラでは、プレイヤーがさまざまなブロックを組み立てて自由に世界を創造でき、ものづくりやミッションなどを楽しめます。

また、低価格で機種を問わずにプレイができる手軽さも魅力。

Nintendo Switchのようなゲーム機の他、パソコン・タブレット・スマホなどでも遊べます。

マインクラフトは子供向けデジタル教材としてもオススメです。

デジタルの世界で創造性が伸ばせたり、コラボレーションできることで、デジタルのセンスが養えるからです。

マインクラフト遊ぶ時の動作環境

MODを入れない場合

※MOD:ゲームを改造できる拡張データのこと

必要スペック

  • CPU:Core i3-3210、AMD A8-7600
  • メモリ:4GB
  • HDD:1GB
  • Windows 7以降
  • グラフィック: GeForce 400

推奨スペック

  • CPU:Core i5-4690、AMD A10-7800
  • メモリ:8G
  • HDD:4GB
  • Windows 10
  • グラフィック: GeForce 700

MODを入れる場合

必要スペック

  • CPU:Core i5/Ryzen 5シリーズ
  • メモリ:8GB~16GB
  • グラフィック: GTX1060以上

重めのMODだと、このスペックでは快適に遊べない可能性があるので、使いたいMODに応じてスペックを上げていきましょう。

そして、マイクラには、Java版・教育版・統合版があります。次の章では、それぞれのちがいを紹介していきます。

マイクラの種類|Java版・教育版・統合版

マイクラ プログラミング(3)

Java版でプログラミング言語を使う

Java版は、正式には『Minecraft Java Edition』という名前で、マインクラフトを本格的にやり込むのに適したバージョンです。

「MOD」と呼ばれる拡張データを追加し、遊び方を広げられるのが特徴です。

MODを使うことで、マイクラに新たな世界やアイテムを増やすことが可能。グラフィックがリアルになったり、武器や防具を追加できたりなど、ゲームの内容などがおもしろくなります。

Java版では本格的なプログラミングへの足がかりとして、Lua言語に体験的に触れることができます(設定が必要)。

マインクラフト×Luaの良い点は、直感的に操作できること。ブロックを押してコマンドを選択し、容易にコードを書けることです。

他にも、マインクラフトでは、Java言語、Ruby言語、Python言語を学ぶこともできます。

教育版:教材として利用されている

教育版は、教育目的に特化したバージョンです。

ゲーム内での建築や創造活動を通じて、問題解決能力や創造性を発揮させられるよう作られています。

教育版は、主に、学校や習い事教室で利用されていて、いくつかの言語でプログラミングできるのが特徴。

Java版と同じように、Lua、Java、Ruby、Pythonの4つのプログラミング言語があります。

その他に、小学生でも学びやすいブロック式の「メイクコード」があります。

マイクラ プログラミング(1)

上記のように、日本語の書いたブロックを組み合わせて、マイクラの世界を作ったり、キャラやアイテムを移動させたりします。

統合版:一般的に小学生が遊んでいるバージョン

統合版は、いわゆる子ども達がやっている普通のマイクラです。

比較的動作が軽く、クロスプラットフォームに対応し、複数の端末からプレーできます。

統合版は、Java版に比べると自由度はやや低いとはいえ、マインクラフトの世界を十分に楽しめます

アルスクールでは、小学生にはこの統合版が良いと考えています。

その理由を次の章で解説していきます。

小学生にはマイクラのプログラミングをおすすめできない理由

小学生が、マイクラでプログラミングする場合、普通は、マイクラの教育版でメイクコードを使います。

教育版の場合、建物を作るときなどに、【10歩ブロックを置いて、右に曲がって、15歩ブロックを置いて、、】などをプログラミングで書きます。

でも、1つずつプログラミングで書くより、統合版で1つずつ自分で作ったほうが早いのです。

小学生がプログラミングで効率化できるような建造物は、直方体の建物など、平坦なものが多いです。

そのため、子ども達には、「プログラミングを学ぶことですごいことができる!」というメリットがなく、むしろめんどくさいと感じてしまうのです。

マインクラフトは、「普通に遊ぶ中で自由に建築物が作れること」こそがおもしろいのです。


では、マインクラフトは他のほとんどのゲームと同じで、ただ遊ぶだけで【教育的な意味】はないでしょうか?


そんなことはありません!


デジタルの世界で創意工夫して建築すると、「コンピューターに強くなり、センスが伸びる」という大きなメリットがあります

その理由は主に2つあります。

  • できることが限られてる中で、最大限におもしろいものを作るため試行錯誤する
  • 複数人で同じ場所でプレイすることでコラボレーションスキルを養う

マインクラフトで使えるのは、立方体の材料しかありません。

マイクラ プログラミング(6)

他の形のものは使えないです。

例えば、球を作りたい場合など、けっこう大変な作業になります。

そのため、曲線が多いものを作ったりする場合など、どういう風に作れば、よりリアルに見えるか考え、試行錯誤するようになります。

その結果、「限られた中で最大限の価値を作るにはどうしたらいいか」を思考できるようになります。


これはコンピューターも同じです。

コンピューターは計算機でしかないので、できることとできないことあります。

コンピューターの得意なこと・苦手なことを理解し、最大限の結果を出すにはどうすればいいのか思考するのとよく似ているのです。

また、複数人でプレイできることのメリットもあります。

より上手な人と、同じ目的で同じ空間でプレイすることで、よりすごいものをアウトプットできるようになります。

それにより、デジタルでのコラボレーションスキルがあがり、センスが養われるのです。

統合版でレッドストーン回路を使おう

デジタルで学ぶという観点からは「レッドストーン回路」はおすすめ。

※レッドストーン回路:ゲーム内で入手できるレッドストーンの動力を使って装置を動かす仕組みのこと

レッドストーン回路を使うと、「罠をつくる仕組みを作る」、「小麦を自動で栽培する」、など、さらにおもしろい世界を作ることができます。

そのため、レッドストーン回路を使うことで、創造性の幅が大きく広がるのです。

また、機構そのものは電子回路に似ているため、プログラミングの基礎となるAND回路やNOT回路などを学ぶときにもつながります。

子供たちはやらされる学習は好きではないですが、自由に好きなモノを作っていくのは楽しく感じることが多く、想像力豊かにどんどんおもしろいものを作っていきます。

そのため、マインクラフトを使って、デジタルの世界で創意工夫して建築するだけで充分なのです。

結果的に、後々、コンピューターに強くなり、センスが伸びることにつながります。

アルスクールのマイクライベント

キッズプログラミング教室アルスクールでは、在校生向けに、マイクライベントを開催しています。

マイクライベント「アルクラカップ」では、「テーマを決めて、マイクラで建築し、紹介動画を作り、アルスクールの作品公開プラットフォームに投稿」までしています。

そして、スタッフ全員で採点して、1位~3位を決めています。

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また、毎週の教室開放(毎週金・土)のときや、定期的なイベントでは、みんなで建築したり、PvP対戦したりしています。

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アルスクールでは、マイクライベントを通して、子ども達はデジタル世界で自由に創造力を伸ばしています

小学生のプログラミング|マイクラとスクラッチの比較

マイクラ プログラミング(2)

小学生向けプログラミング教材として、マイクラの他によく使われているのが「スクラッチ」です。

キッズプログラミング教室アルスクールでは、このスクラッチをプログラミング教材としてメインで採用しています。

マイクラ プログラミング(5)

「なぜマイクラではなく、スクラッチを採用するのか」の理由を紹介します。

まず、大前提として、アルスクールでは「プログラミングは創作していく過程が一番伸びる。」と考えています。

ドリル的に学ぶより、試行錯誤しながら自分で創作していくことにより、最もスキルが定着するからです。

その上で、マイクラとスクラッチを比較してみます。

  • マイクラ
    プログラミング以外の機能が豊富。小学生はプログラミングで作るより、レッドストーン回路やコマンドなどを使う方がもっとすごいものが創れることが多いので、メリットが少ない。深堀りしにくく、プログラミングへの興味が減る可能性がある。

  • スクラッチ
    発想したものを作ろうとすると、プログラミングを使わないとできないため、プログラミングに集中できる。初心者向けの簡単な作品から、本格的なゲームのような作品まで幅広く創れるので、プログラミングスキルを伸ばしやすい。

これがプログラミング学習に、マイクラではなく、スクラッチを採用している理由です。

マインクラフトの最大の魅力はそのゲーム性です。

世界を自由に作り、創造的に遊べることに何より価値があります。

この点では、砂遊びやブロック遊びのような昔ながらのアナログの遊びと同じ。

マイクラは、「できることが制限されている中で、最大限の価値を作るにはどうすればよいか」といった、考える力を養うのに非常に優れたゲームといえるでしょう。

スクラッチでプログラミングスキルを伸ばし、マイクラでデジタルのセンスを養える、アルスクールの学びを体験してみませんか。

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