2026年6月25日に、文部科学省が、新しい学習指導要領に向けた情報教育のあり方に関する資料を公開しました。
このニュースを見て、「いったい何が変わるの?」と気になった方もいると思います。
小学校でAIやプログラミングを学ぶことになるのでしょうか。
それとも、新しい教科が増えるのでしょうか。
この記事では、文部科学省の資料をもとに、いま何が話し合われているのかをわかりやすくお伝えします。
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文部科学省では、いま何が話し合われているのか
この資料で示されている方向性としては、小学校から中学校、高校までを通して、「情報を活用する力」を少しずつ育てていくことです。
そのなかで小学校については、総合的な学習の時間に「情報の領域(仮称)」を加える案が出ています。
ただし、これはまだ検討中の段階で、正式に決まったわけではありません。
ですから、今回のニュースを「小学校で新しい教科が始まる」と受け止めるには時期尚早ですが、
いずれにせよ、小学校では、テーマを決めて自分で調べていく学習のなかに、「自分で集めた情報を使ってみる経験」を組み込んでいく方向で話し合いが行われているということです。
参照:文部科学省「情報の領域(仮称)、情報・技術科(仮称)、情報科の体系整理(続き)」
参照:文部科学省「教育課程部会 情報・技術ワーキンググループ」
小学校の「AIを使った授業」って何をするの?
さらに文科省の資料では、小学校は「自分で調べていく学び方や、情報の扱い方に、初めて取り組む段階」と位置づけられています。
つまり、情報を活用するための専門的な知識を詰め込むのではなく、身近なことを調べたり、まとめたり、発表したりしながら、情報の扱い方に少しずつ慣れていく、というイメージです。
具体的には、
- インターネットで情報を集める
- 写真や動画を撮る
- アンケートを取る
- 結果を表やグラフにする
- スライドにまとめて発表する
といった活動が挙げられています。
そして、ここにAIも登場します。
ただし、単に「AIの使い方を覚える」だけの授業ではありません。
AIが出した答えを見て、それが正しいか、かたよっていないかを自分で判断してみる、という使い方です。
プログラミングも同じで、自分が「こう動かしたい」と考えたとおりにキャラクターを動かせるか試す、という形で出てきます。
つまり小学校の段階では、AIやプログラミングを専門的に学ぶというより、調べたり考えたりする活動の道具として、少しずつ触れていくわけです。
「使えること」より「何を考えたか」
AIやプログラミングと聞くと、「むずかしいのでは?」「うちの子に扱えるの?」と身構えてしまう方もいると思います。
たしかに、操作を覚えるだけでも、初めての子には簡単ではありません。
それでもアルスクールでは、「使えるようになったかどうか」だけで子どもたちの成長を判断しないようにしています。
大切なのは、その先です。
AIに絵を作らせるとき、出てきたものをそのまま作品に貼りつければ、早く形にはなります。
でもそれでは、「自分が作りたかったものと合っているか」を考えないまま終わってしまい、その子らしさが残りません。
ここで「思っていたのと違う」と気づいて、指示を出し直したり、一部だけ使って残りは自分で描いたりする子は、同じAIを使っても仕上がりが変わってきます。
プログラミングでも同じです。
うまく動くブロックの並べ方を教わってそのとおりに置くのか、それとも「キャラクターをこう動かしたい」という自分の理想があって、思いどおりになるまで組み替えるのか。
この違いが、そのまま学びの差になります。
家庭では、「答え」より「どう考えたか」を聞いてみる
こうした学びは、教室だけでなく家庭でも支えられます。
おうちの方に大切にしてほしいのは、「1から10まで教えること」ではなく、「子どもが何を考えたのかを聞くこと」です。
たとえば、お子さんが何かを調べていたら、「何を調べているの?」と声をかけてみてください。
AIを使っていたり、スライドやゲームを作っていたりしたら、「どこがいいと思ったの?」「何を作りたいの?」と聞いてみるのもよいと思います。
「それ、どうやって考えたの?」
その一言があるだけで、AIやプログラミングは、答えを出す便利な機械ではなく、自分の考えを育てるための道具に変わっていきます。
情報に振り回されるのではなく、使いこなす側になるために
今回のニュースは、一見すると教科をどう変えるかという「制度の話」に見えるかもしれません。
ただその奥にあるのは、これからの時代を生きる子どもが、あふれる情報やAIに流される側になるのか、それとも自分で考えて使いこなす側になれるのか、という問いです。
その分かれ目になるのが、「どう考えたか」を大事にできるかどうかです。
アルスクールの教室でも、子どもたちがゲームやアプリ、作品づくりに取り組む中で、「何を考えたのか」を大切にしています。
学校でも家庭でも教室でも、子どもが情報やAIを前にして立ち止まり、「自分はどうしたいのか」を考えること。
その積み重ねが、これからの時代を自分の力で進んでいく支えになります。
アルスクールでは、小中学生がAIと対話しながら、ゲームやアプリづくりに挑戦します。
本当に身につけたいのは、ただAIに答えを出してもらう力ではなく、自分のアイデアをAIと一緒に形にしていく力。
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