音楽に合わせてタップする音ゲーは、昔から人気のあるゲームです。
スクラッチの音ゲーは、初心者でも作れるものから本格的なものまで、色々な種類が作られています。
そこで、今回は、初心者向けに、スクラッチで音ゲーを作る方法を紹介します。
まずは、スクラッチ公式サイトに載っている音ゲー作品を紹介します。
Contents
スクラッチ音ゲーの作品例|レベルが高い作品を紹介
![音ゲー①](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/3172235_s.jpg)
スクラッチの公式サイトの音ゲー作品は、細かいところまで考えられたレベルの高いものが多いです。
参考:スクラッチ公式サイト
[音ゲー]SCRHYTHM
レベル別に8曲の音ゲーがプレイできます。
レーンにカラーバーが流れてきて、キーボードのキー(f・jなど)とピッタリ合うところで押せば、点数が高くなります。
設定で、スピードやキーの種類が変更できたり、パソコンでもスマホでもできる仕様になっていたりと、細かいところまで工夫された作品です。
音ゲー拾の修練
レベル別に人気曲が10曲プレイできる音ゲーです。
クラウドデータを使用したレベルの高いゲームです。
こちらも設定から音ブロックを変更できたり、セーブコードがあります。
また、ランキングでは他のプレイヤーと点数を競うこともできます。
【初心者向け】スクラッチで音ゲーを作る方法
今回作るのは、矢印キーが落ちてくる音ゲーです。
まずは、左矢印キーだけ落ちてくる次のようなゲームを作ります。
- 左矢印キーが落ちてくる
- 下の左矢印に重なるタイミングで押せば「Good!」と表示
- 一番端までいくと消える
最初に、下に固定する赤矢印を作ります。
「やじるし」というスプライトを選択して、色を赤くしました。
このスプライトは、次のようにブロックを並べて下に固定します。
![スクラッチ 音ゲー (1)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/939561bf52136ae8efbd7069a81432a2.jpg)
次に、上から落ちてくる同じ形の赤矢印を作ります。
通常バージョンのコスチューム「やじるしa」と、光るバージョンのコスチューム「やじるしb」を作ります。
![スクラッチ 音ゲー (3)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/43ce365d302b40b3323fff78d027c40e.png)
ここまでで、矢印の種類・名前を整理しておくと、次のようになります。
- やじるし1:下に固定された赤矢印
- やじるしab:上から落ちてくる赤矢印
- やじるしa:やじるしabの赤バージョン
- やじるしb:やじるしabの光るバージョン
こちらを使って、上から落ちてくる「やじるしab」のブロックを並べると、次のようになります。
![スクラッチ 音ゲー (2)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/44d88bf29e593af69bbd5103ae78d5c7.jpg)
ここでは、最初に、クローンを作り、7秒後にまたクローンを作っています。
このようにすることで、7秒後から2倍の量の赤矢印を下に落としています。
あとは、クローンされたときは、次のようになるようブロックを並べました。
- 下に落ちる
- 下の赤矢印と重なる瞬間に、左矢印を押したら、「Good!」と表示され光る
- 下の端に触れたら消える
![スクラッチ 音ゲー (11)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/44d88bf29e593af69bbd5103ae78d5c7-1-e1676530897805.jpg)
これで、ここまでは完成です!
![スクラッチ 音ゲー (12)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/4dd772b04bc177a970022f867f81b8b1-e1676531312983.jpg)
矢印の種類を増やそう【スクラッチ音ゲー】
黄色い矢印を追加してみた
次に、黄色い右矢印を追加します。
下に固定する黄色矢印のコードは次のようにしました。このとき、赤矢印とy座標は同じで、x座標は右にずらしました。
![スクラッチ 音ゲー (4)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/f3281cec3cc9214b0cc7eeacd4bdd523.jpg)
次に、上から落ちてくる黄色矢印のコードです。
まずは、赤矢印と同じように、2つの矢印が重なるタイミングで押したら光る矢印を作ります。
![スクラッチ 音ゲー (6)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/a6ccbd75620abb3127acd6ab414cda20.jpg)
赤矢印の時と同じように、矢印の種類・名前を整理すると、次のようになります。
- やじるし2:下に固定された黄矢印
- やじるしcd:上から落ちてくる黄矢印
- やじるしc:やじるしcdの黄バージョン
- やじるしd:やじるしcdの光るバージョン
そして、クローンを作るタイミングを変えることで、赤矢印の落ちてくるタイミングとずれるようにしました。ちなみに、他の部分のプログラムは、赤矢印とほぼ同じです。
![スクラッチ 音ゲー (5)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/ba4def718bf1bba6981b8716b565974f.jpg)
矢印を3種類にしてみた
さらに、緑の矢印を追加しました。
まずは、下に固定する緑矢印のブロックを並べます。
![スクラッチ 音ゲー (7)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/0df7aa58a9f216caa7776d1115582de2.jpg)
そして、落ちてくる緑矢印に、光るバージョンのコスチュームを追加します。
![スクラッチ 音ゲー (13)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/c4fec2f77a2175b2250321673aee343d.png)
- やじるし3:下に固定された緑矢印
- やじるしef:上から落ちてくる矢印
- やじるしe:やじるefの緑バージョン
- やじるしf:やじるしefの光るバージョン
次に、落ちてくる緑矢印のプログラムです。
この時は、スタートから15秒たってから、落ちてくるように設定。
さらに、他の2つの矢印の2倍の速さで落ちてくるよう、「y座標を-20ずつ変える」というブロックを並べました(赤矢印・黄矢印:「y座標を-10ずつ変える」)。
![スクラッチ 音ゲー (8)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/488942afd83c46f8513eb2d74ed47c25.jpg)
ここまでで、矢印のプログラムが完成しました!
点数・ライフ・効果音をつけてみた【スクラッチ音ゲー】
ここでやりたいのは、次の3つです。
- 点数
緑の旗が押されたとき「0」、2つの矢印が重なった時に矢印を押せば「1ずつ増える」 - ライフ
緑の旗が押されたとき「10」、矢印が下の端まで落ちたら「1ずつ減る」、「0」になったらゲームを止める - 効果音
2つの矢印が重なった時に矢印を押すと、「効果音が鳴る」
まずは、「変数」 → 「変数を作る」から、「ライフ」と「点数」という変数を作ります。
![スクラッチ 音ゲー (14)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/f84f3271f4d0beda884d7400b8934045.png)
そして、やじるしab(赤)のプログラムの次の場所に、ブロックを追加します。
- 「もしやじるし1に触れたら」の後に、「点数を1ずつ変える」
- 「もしy座標<-180なら」の後に、「ライフを-1ずつ変える」
![スクラッチ 音ゲー (10)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/0325004bc730b48868b0e5e68a8de0f2.jpg)
そして、やじるしcd(黄)、やじるしef(緑)にも、同じ箇所に「点数を1ずつ変える」「ライフを-1ずつ変える」を入れます。
その後、背景のスプライトを選択し、次のようにブロックを並べます。
![スクラッチ 音ゲー (19)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/109b0b0aa41f6e69e316ec67d3b37dad-e1676867875894.png)
これで、点数とライフのコードが完成です!
まず、やじるしabのスプライトで、左上の「音」→左下の「スピーカーマーク」から効果音を選択。今回は「たいこ3」を選びました。
![スクラッチ 音ゲー (15)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/8ac35c004460a8951604dfebe8fe4cfe.png)
次に、やじるしabで、左上の「コード」を選び、「たいこ3を鳴らす」のブロックを次の箇所に追加します。
![スクラッチ 音ゲー (16)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/4a58ae35df8a451510e7aae4203654f4.png)
これで、重なるタイミングで矢印キーを押すと、効果音が鳴るようになりました!
あとは、やじるしcd、やじるしefでも同じようにブロックを追加すれば、効果音は完成です。
音楽を追加したら完成【スクラッチ音ゲー】
今回は、魔王魂というフリー音源サイトから、「魔王魂ファンタジー03」という曲をダウンロードし、スクラッチにアップロードしました。
参照:魔王魂
背景→左上の「音」→左下の「スピーカーマーク」から音楽をアップロードできます。
![スクラッチ 音ゲー (17)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/472cf0349863a0d4348f78bd2dcc4f1c-e1676867787243.png)
アップロードした音楽は、音のブロックから使えるので、今回は「魔王魂ファンタジー03の音を鳴らす」というブロックを次の箇所に追加しました。
![スクラッチ 音ゲー (18)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/9a2c1e8e731f2800c7fa9f759ccebfbf.png)
プログラミング教室でおもしろい作品をつくろう♬
![小学生 プログラミング教材3](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0186-1-scaled.jpg)
今回紹介した音ゲーは、キッズプログラミング教室アルスクールに通う小5の男の子が作った作品を再編集したものです。
![スクラッチ 音ゲー (21)](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/811011b5e5030eb838139fdf8939deda-e1676940514926.jpg)
効果音や矢印が光る要素は後から追加しましたが、元々の構想はこの男の子が考えたものです。
これにより、プログラミングスキルだけでなく、思考力や創造性も伸ばしています。
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![無料体験レッスン](https://arschool.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/07/621bb4f04b6db020e9ecec4beaaeacd5.jpg)
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