アルスクールの教育

共通テストの情報Ⅰをやってみた!プログラミング教室の先生、受けてみて

大学共通テスト情報I
むらっち
むらっち
キッズプログラミング教室アルスクール代表のむらっちです。

2025年1月の大学共通テスト情報Iの問題を解いてみました。

むらっち
むらっち
なんとか満点でした!

ですが、これはプログラミング教室の先生でもかなり手こずる内容だと感じました。

ぜひ全国の先生方も挑戦してみてください。

問題文
https://www.yomiuri.co.jp/nyushi/kyotsu/pdf/jouhou_1_mondai.pdf

全体を通して、問題文を理解するのが難しい印象です。

エンジニアが普段使う表現でもないうえに、非常に冗長でした。

特に前提条件や仮定などが細かく記載されており、その理解に時間と労力を取られるように感じました。

このテストでは、与えられた「情報」を読み解く「分析力」が問われているようです。

しかし、計算論的思考やプログラミング的思考を試される場面は少なかったように思います。

各問題の感想

感想

第1問

電子署名やIPなどのリテラシーを問う問題や、軽微な情報×数学的な内容が出題されました。

問題文がややこしく、たとえば電子署名はNFTなどの知識が先行していると混乱する可能性があります。

デジタルに多く触れ横文字に慣れている世代・子どもたちにとって、もっと簡単に回答できる表現にできないものかと感じました。

例えば、下記のように問題文を変えるとか。

今回: 128ビットで構成されるIPアドレスが利用されるようになった
→ IPv4からIPv6が利用されるようになった

第2問

大きくAとBの2つの問題がありました。

第2問A

楽天ポイントのような、実店舗でのポイントカード利用と、ECサイトとの連携における情報の流れに関する問題です。

実店舗で購入する場合と、ECサイトで購入し宅配される場合の情報の流れの違いがポイント。

実社会をイメージして整理すれば理解しやすいですが、問題文が複雑でイメージを阻害しているように思います。

説明を受ければ「そういうことか」と納得できる人が多そうですが、得点を落とす人も多そうです。

第2問B

会計係が集金時にお釣りをどのくらい用意すればいいかをシミュレーションする問題です。

ほぼ数学の問題で、論理的に考えれば回答にたどり着ける内容でした。

第3問

プログラミングの問題です。

複数人にタスクを振り分ける処理を自動化する内容でした。

処理そのものはそれほど難しくないのですが、実装の設計思想にクセがあり、違和感がありました。

以下、プログラミング的な視点での違和感があった点を挙げます。

  • 配列の添字が0からではなく1から始まる。
  •  配列をループ処理する際に、2つ目の要素から処理を始める(1つ目は処理しない)。
  •  配列の長さを別の変数に格納しており、可読性が低い。
  •  変数名やループのインデックス名に違和感が大きい。

配列に慣れている人にとっては大した問題ではありませんが、詳細設計が洗練されていない印象です。

「ダメなコードをレビューして『そういうことがやりたいのね』と解読している」感覚に近い内容でした。

第4問

都道府県ごとの旅行者数を目的別に分類し、複数の軸でグラフを作成・分析する問題でした。

知らない単語(箱ひげ図、第3四分位数など)がいくつか出てきましたが、1つずつ情報を整理し処理すれば解ける内容です。

ただし、注意深さが求められるため、やや疲れる作業でした。

情報Iの問題全体の感想

全体的に、テクノロジーのスキルよりも、「情報を制約や前提に沿って処理する能力」が問われている印象です。

ITというより、その中の「I(Information)」、いや、むしろ「データ」に特化していると言えます。

スプレッドシート上でデータを集計したり、条件付きで検索・紐付けしたりするスキルに近い内容でした。

プログラミング(第3問)以外は、知識がそれほどなくても、情報処理能力や数学的な論理性、問題文を読み解く根気強さがあれば解けそうです。

一方で、第3問のプログラミング問題は、業務システム寄りの内容で、ワクワクするものではありませんでした。

イノベーションやテクノロジー業界に近い問題が出ていれば、エンジニアや起業家を目指す学生にとって、もっと魅力的だったと思います。

どうやって学ぶの?

共通テスト対策として短期間で得点を上げるのは難しいかもしれません。

素養があれば短時間で高得点が取れる一方、表面だけをなぞるような学習ではなかなか成果が出ないでしょう。

また、解説を聞いてすぐ理解できる子と、なかなか理解できない子に大きく分かれそうです。

小さいうちからプログラミングに慣れ、苦手意識を持たないことが重要です。

そのうえで、社会のサービスやそれを支えるテクノロジーについて、どのようなデータがやり取りされているかをイメージできるようにしておくとよいでしょう。

アルスクールでは、小学生のうちにScratchでテクノロジーと親しみ、素養を高めることを推奨しています。

また、アルスクールでは、中高生向けに、エキスパートコース・イノベーターコースがあります。

エキスパートコースでテキストプログラミングと配列をしっかり学び、さらにイノベーターコースでテクノロジーと社会の接続を学べば、共通テストの情報Ⅰで8割以上は容易に目指せるでしょう。

対策の時間もかからないと思います。

特に、イノベーターコースはテクノロジーによる価値創造を探究しながらも、情報Ⅰも多少意識した内容にしており、すべての子ども、いや社会人も受ける価値がある内容だと感じます。

まずは、プログラミングコースで楽しく学び、センスを磨くことが大前提でとても大切ですが、中高生であればイノベーターコースもぜひ受けてほしいです。

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この機会に、ぜひアルスクールの学びを体験してみてください。

ABOUT ME
むらっち
村野智浩。探究型プログラミング教室アルスクール代表。探究学習などを学びながら、500名以上の子どもたちと学ぶ。チームラボでPM、スタートアップの技術顧問などを歴任のITスペシャリスト。東京大学工学部卒業。
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