小学生や中学生のうちに、脳に汗をかきながら徹底的に思考する時間を取れているでしょうか?
プログラミングの教育的価値のひとつは、「深い思考に際限なく取り組める」という点にあります。
「どうやったらできるのか」を徹底的に考え、それをクリアできたら、もっと難しい課題にもいくらでも挑戦できる。
そうした挑戦を繰り返すことが、子どもたちにとって大きな力となります。
低い床、高い天井、広い壁
小学生がプログラミングでよく使う「Scratch」には、素晴らしいコンセプトがあります。
それは、次のようなものです。
- 低い床:誰でも始めやすい
- 高い天井:高度なこともできる
- 広い壁:さまざまなものを創作できる
実際、Scratchを使えば、本当にいくらでも、いろいろな難しいことに挑戦できます。
アルスクールの子どもたちにも、驚くほど難しい課題に楽しみながら挑戦し続ける子が少なからずいます。
彼らはどれだけの時間を思考に費やしているのでしょうか。
小学生や中学生のうちに、ここまで深く考える機会を持てるのは、非常に貴重なことです。
他の学びと比べて考える
公文式などのドリル型の学びでは、深い思考ではなく、正確性やスピードが求められます。
塾での学びも「問題を解く」ことに重きを置くため、どうしても正解を出すことが目的になりがちです。
また、探究学習であっても、調べたり議論したりする過程が中心で、時間を気にせずに徹底的に深掘りする機会は少ないように感じます。
もちろん、どの学びにもそれぞれの良さがあります。
良し悪しの比較ではなく、学びの目的や方向性の違いを考えることが重要です。
では、「これほどまでに思考に没頭できるもの」がプログラミング以外に何があるでしょうか
将棋やチェスなどは近いかもしれません。
あるいは、ボードゲームやカードゲームも思考力を鍛える面では共通点があります。
ただ、同じくらい深く考えるものとなると、なかなか多くはありません。
プログラミングは「頭が良くなる習い事」
俗っぽい表現をすれば、プログラミングは「頭が良くなる習い事」です。
アルスクールでは、小学生が重力(加速度)や摩擦による減速、さらには三角関数などにまで取り組むこともあります。
子どもたちが主体的に学び、創造力を発揮しながらこうした高度な内容に挑戦する姿を見ると、その成長に驚かされます。
ただし、プログラミングも学習スタイルによっては、ただのドリル教材になってしまう可能性があります。
「与えられた問題を解く」のではなく、主体的にゲームやアートを創作する中でこそ、思考力は育まれるのです。
学びに飢えている子どもたちへ
学校の勉強が物足りないと感じている子どもたちは少なくありません。
多くの場合、塾で補う選択肢が取られますが、問題を解くだけの学びには深さに限界があります。
一方で、学校の勉強が合わなくて、学びに苦手意識を持つ子どももいます。
そんな子どもたちには、ぜひ楽しみながら思考に没頭できる時間を持ってほしいと思います。
子どもたちの可能性
今日も小学生、中学生、高校生とレッスンを行いました。
難しい課題にこれほど楽しみながら取り組める子どもたちは、本当にすごいと思います。
もし私が学校の入試担当者だったら、間違いなく合格させますし、企業の採用担当者だったら、間違いなく採用したいと思うような子どもたちです。
お子さんが思う存分に思考する時間を持てているのか、ぜひ振り返ってみてください。
それは子どもたちの未来にとって、かけがえのない財産になるはずです。
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