小学校でプログラミングが必修化されることに合わせ、注目を集め続ける子ども向けのプログラミング。
今後もニーズが高まり続けるIT業界で活躍するため、誰もが気軽に挑戦できるプログラミングソフトの開発が進んでいます。
ただ、本当に子どもがプログラミングに挑戦できるのか、どうすればプログラミング能力が身につくのか、不安を抱かれる方も多いでしょう。
そこで今回は、子どもに特におすすめしたい「ビジュアルプログラミング」について、その内容とおすすめソフトを紹介します。
また、子どもがより楽しくプログラミングを学ぶための秘訣もお伝えします。
Contents
ビジュアルプログラミングとは
「プログラミング」と聞いて、どんな作業風景をイメージするでしょうか?
パソコンを使って、大量の英語や数字の羅列を入力する…そんなイメージもまだ根強いでしょう。
ただ、近年は直感的に操作できる「ビジュアルプログラミング」の開発が目覚ましく、これを使えば子どもでもプログラミングの基礎を学ぶことが可能です。
ビジュアルプログラミングでは、数字や英語を打ち込む作業はほとんど必要ありません。
ビジュアル化されたパーツを、ドラッグ&ドロップのマウス操作のみでプログラミングを行います。
プログラミングに必要なさまざまなコードがすでにパーツとしてビジュアル化されているため、必要なものを選んだり、組み合わせたりするだけで良いのです。
パソコン操作がまだ不慣れな子どもでも、ストレスなくプログラミングに挑戦することができるでしょう。
ビジュアルプログラミングとテキストプログラミング
マウス操作のみでプログラミングが可能な「ビジュアルプログラミング」に対し、キーボードを使用して文字コードを記述するプログラミング方法を「テキストプログラミング」と呼びます。
このテキストプログラミングは、キーボード操作の習得はもちろん、プログラミングの文法を理解し、一字一句間違えずに入力することが必要となります。
そのため、子どもにとってはかなりハードルが高いです。
初めてプログラミングに挑戦する子ども(特に10歳以下)には、「ビジュアルプログラミング」をおすすめします。
ビジュアルプログラミングのメリット・デメリット
ビジュアルプログラミングのメリット
ビジュアルプログラミングのメリットは大きく2つあります。
- パソコンで創作活動をする楽しさを知る
- 試行錯誤する経験をする
1つ目のパソコンでの創作活動では、オリジナルゲームやアニメーションを自分で作ることができます。
さらに、作ったものはオンライン上で発表することもできます。
自分で創作したり、発表したりする経験は何事にも代えがたいものです。
2つ目の試行錯誤の経験は、子どもの成長に大きく役立ちます。
間違いを恐れ、正解を見つけるのではなく、やってみて、間違っていたら直せばいい。
チャレンジスピリットを身に付けましょう。
ビジュアルプログラミングのデメリット
直感的な操作で子どもも親しみやすいビジュアルプログラミングですが、デメリットもあります。
- ビジュアルプログラミングでは、本格的なプログラミング言語は学べない
- ミスの発見方法と修正方法がテキストプログラミングとちがう
まずは「本格的なプログラミング言語(テキストプログラミング)を学ぶ際に壁がある」という点。
ビジュアルプログラミングでは、プログラミング言語がビジュアル化されていしまっているため、実際にどのようなコードが使用されているのかを見ることができません。
本格的なプログラミングを構築する際のプログラミング言語は学べないと考えましょう。
本格的なプログラミング(テキストプログラミング)の学習で苦労する「1文字間違えても動かない」という問題を、ビジュアルプログラミングでは経験しません。
また、パーツを組み合わせるビジュアルプログラミングでは、プログラムにミスがあった場合の発見方法と修正方法がテキストプログラミングと大きく異なります。
これらの事情で、逆に本格的なプログラミングをやったときに「勝手が違う」と苦手意識を感じる可能性もあります。
いずれにしても、ビジュアルプログラミングは本格的なテクニックを身につけるためではなく、「プログラミングを使った創作活動の大切な素養」を身につけるためととらえましょう。
そして、タイミングに合わせてPHPやJavaScriptなどのテキストプログラミングの学習へとつなげていきましょう。
ビジュアルプログラミングソフト|子供向けおすすめ5選
一口に「ビジュアルプログラミング」と言っても、その仕組みや特徴はソフトによってさまざまです。
そこで、小学生の子どもにおすすめのビジュアルプログラミングソフトを、その使い方やメリットと併せて紹介します。
Scrach(スクラッチ)
世界中でもっともユーザーが多いプログラミングソフトが、このScratchです。
対象年齢は8歳~16歳ですが、「ひらがなモード」が設定されており、小さな子どもも無理なく取り組むことが可能です。
ユーザーが多いため参考書が充実しており、保護者がプログラミングに不慣れな場合でも安心して挑戦できます。
また、自分でプログラミングを行うことはもちろん、Scratchの最大の特徴は、コミュニティ機能。
自分の作品を世界に向けて公開したり、世界中の子どもたちの作品を見たりできるのも嬉しいポイント。
モチベーションを保ったまま長く作品作りを楽しめます。
参考:Scratch公式サイト
viscuit(ビスケット)
「viscuit」は、描いた絵を配置することでプログラミングを行うソフトです。
より「遊び」に近い感覚でプログラミングに親しむことができるでしょう。
描いた絵を動かしながら試行錯誤を繰り返す楽しさ、自分が描いた絵が思い通りに動く喜びなど、プログラミングの醍醐味を十分に味わうことができます。
このソフトでも、ほかの人の作品を見たり、実際に遊んだりすることが可能。
作品作りの参考にするだけでなく、友だちと協力して一つの作品を作っても良いでしょう。
参考:viscuit公式サイト
toio(トイオ)
有料プログラミングソフトとしてsonyが開発した「toio」は、2019年に発売されたばかりです。
タブレットやパソコンのような端末が不要で、テレビにつなげるゲーム感覚で使えることが特徴です。
リング状のコントローラーが2つとプログラミングに従って動くキューブがセットになっており、「目の前で動く」プログラミングを楽しむことができます。
画面の中だけで完結せず、現実世界にある物体(キューブ)をプログラミングによって制御できる点に、心くすぐられます。
参考:toio公式サイト
プログラミン
文部科学省が開発したビジュアルプログラミング言語である「プログラミン」。
学校でのプログラミング教育を見据えた家庭学習にぴったりです。
特別なソフトやアプリのダウンロードが不要で、普段お使いのブラウザのみで楽しめます。
お手本動画が充実しているため、ゼロからスタートでも安心。
用意されている基本のプログラムを、自分流にアレンジするところから始めることができます。
絵を組み合わせるビジュアルプログラミングの強みをいかし、より直感的で分かりやすい操作が可能です。
参考:プログラミン公式サイト
micro:bit(マイクロビット)
イギリスの放送局BBCが開発した「micro:bit」は、教育用の小型コンピューターボードで、比較的安価で購入できます。
また、toio同様、拡張機器や周辺機器を同時に使用することで、現実世界の物体を動かすことができる点が特徴です。
子どものレベルに合わせてさまざまな創作に挑戦してみましょう。
さらに、Scrachと連携させれば本物のゲームのように操作できるプログラミングが作成でき、ゲーム好きの子どもを取り虜にします。
ビジュアルプログラミングを楽しく学ぶならプログラミング教室がおすすめ
子どもにも操作しやすいビジュアルプログラミングですが、無料のもの、有料のもの、操作方法や完成した作品の共有手段など、難しい点もまだ多くあります。
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