教育

2020年度から始まる小学校の教育改革を徹底解説!子どもにさせるべき経験とは

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2020年度から行われる教育改革をご存知ですか。

すでに、移行のために先行実施されていることも多いですが、小学校でもプログラミング必修化・英語教科化・アクティブ・ラーニングの重視など、学習内容が大きく変化していきます。

単に知識を増やしていくのではなく、知識や技能を使って思考したり表現したりする力や、どのように学び続けていくのかが重視される新しい教育

 

ただ、なぜ変わるのか、具体的にどうすれば子どもの成長につながるのか、よく分からないですよね。

そこで、教育改革にはどのような背景があり、どう変わっていくのか、そして、子どもたちにどんな経験をさせることが大切かについて、分かりやすく解説します。

 

2020年度教育改革の背景とは

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では、なぜ今、小学校の教育を変えなければならないのでしょうか。

文部科学省の公開資料によると、教育改革の背景にあるのは、次の3つの要因があることが分かります。

  • 社会が急速に変化
  • コンピューターによる技術革新
  • グローバル化の加速

それぞれ、子どもたちの将来に合わせて、詳しく解説します。

子どもたちの65%が存在していない職業につく?

第一に、社会が速く大きく変化していることが挙げられます。

ニューヨーク市立大学教授であるキャシー・デビットソン氏は、

2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう
(Cathy N. Davidson, 2011.7, New York Times “Education Needs a Digital-Age Upgrade”)

と予測していて、文部科学省でもこの予測を引用しています。

 

65%という数値にどの程度の信憑性があるかには議論の余地がありますが、問題はそれだけ速く社会が変わっていっているということにあります。

つまり、子どもたちは変化していく社会に、自分自身で対応していかなければならないということなのです。

 

約半数の仕事が自動化される

第二に、コンピュータによる技術革新が挙げられます。

オックスフォード大学准教授であるマイケル・オズボーン氏は、

今後10~20年程度で、アメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い
(Frey & Osborne, 2013.9, “The future of emplyment: how susceptible are jobs to computerization?”)

との論文を発表しています。

もっとも、こちらも47%という数値については様々な議論がありますが、これまで人の手で行っていた仕事を機械が行えるようになってきているという点は疑いようのない事実です。

機械が人の仕事をするということは、社会で求められる人材も変化するということですから、教育も変わっていかなければならないといえるでしょう。

 

グローバル化が加速

第三に、日本の人口減少が挙げられます。

文部科学省の調べでは、次のように見込まれています。

2030年には、少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少する

参照:文部科学省 初等中等教育分科会(第100回)配付資料

それがどう教育と関係してくるのかというと、

  • 外国人労働者の増加によるグローバル化
  • 日本の国際的な存在感の低下

につながるからです。

海外から多くの人が日本に訪れるということは、日本のグローバル化が加速するということです。

さらに、今後世界で存在感を示すためには、より高い生産性、技術力が求められることになります。

そのため、海外での活躍も視野に入れる必要があるのです。

 

情報技術の進化・グローバル化などに対応せざるをえない

このように、日本は今後、より少ない人口で、海外とうまく連携を取りながら、高速で変化していく社会に対応しなければいけません。

そのため、世界で一目置かれる技術者を育成しなければならないという難題に直面しています。

文部科学省では、日本が成長していくためには一人一人の生産性が重要であると考え、次のような人材の育成を経済成長の柱として挙げています。

  • 付加価値の高い人材の育成
  • 我が国のイノベーション創出やグローバル化を担う人材の育成

 

参照:文部科学省提出資料

 

すべての子どもたちが、情報技術の進化やグローバル化に対応できるようにとの思いが、2020年度の教育改革に込められているわけですね

 

2020年から始まる!小学校教育改革の内容

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では、具体的に、小学校ではどのような教育改革が行われるのでしょうか。

3つの能力を重視

初等中等教育では、次の3つが資質・能力の要素として重視されています。

  • 知識・技能:何を知っているか、何ができるか
  • 思考力・判断力・表現力:知っていること・できることをどう使うか
  • 学びに向かう力・人間性:どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか

参照:文部科学省 初等中等教育分科会(第100回)配付資料

中でも特に注目すべきことは、次の3点だと考えます。

  • 知識や技能を単純に習得していくだけでなく、それら情報を取捨選択して結論を出せるか
  • 自己を客観的に捉えて思考する「メタ認知」
  • 多様性と協働を盛り込んだ「人間性」

「なんの役に立つの?」という単純な学問的知識ではなくて、知識・技能を活用し、それらを社会に還元していけるような人を育てていく教育に変わってきているといえるでしょう。

 

では、次からは、小学校の教育改革が具体的にどう変わるのかについて解説します。

小学校の授業はこう変わる!

アクティブラーニングを重視

まず注目すべきなのは、「アクティブ・ラーニング」の充実です。

アクティブ・ラーニングとは、子どもたち自身が主体的に活動するような学習のことを指します。

 

これまでの単に体験する授業ではなく、子どもたちが思考・判断・表現を発揮できるような、問題を発見し、解決する場面が求められています。

そのため、今後は、協働・表現を求められるようなグループ学習やプレゼン、ディベート(討論)といった授業が増加していきます

 

英語の教科化

つぎに、英語の教科化です。

これまでの小学校教育では、英語は教科外で親しむものでした。

2020年度の教育改革では、3、4年生は「外国語活動」として主に「聞く」「話す」というコミュニケーションの素地をやしない、5、6年生になると「読む」「書く」を加えた「外国語」という教科になります。

「外国語」は教科なので、もちろん成績もつきます

しかも、単純に中学校の内容が小学校に下りてくるわけではありません。

グローバル化に対応できる使える英語が目標とし、聞いたり話したりといったコミュニケーションも重視されます

 

プログラミング必修化

最後に、プログラミング教育です。

2020年度から、小学校ではプログラミングが必修になります。

ただ、教科が増えるわけではなくて、教科や総合的な学習の時間、その他の活動の中でプログラミングを活用するといった形です。

例えば、5年生と6年生では、次のようにプログラミングを学ぶ学校もあります。

  • 例1:5年生の算数で正多角形を描くプログラムを組む
  • 例2:6年生の家庭科で自動炊飯器に組み込まれているプログラムを考える

 

小学校のプログラミングでは、プログラミング言語やプログラミングができるということではなく、プログラミング的思考を重視しています。

文部科学省では、プログラミング的思考を次のように説明しています。

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

参照:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」の改訂(第二版)について 

つまり、プログラミングを通して論理的に思考する力を伸ばすことが期待されているといえます。

 

中学校・高校でも教育改革が行われる

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2020年度の教育改革で変わるのは、なにも小学校だけではありません。

今回の改革では、小学校、中学校はもちろん、高等学校、大学の教育についても一体的改革を目指しています

大学入学者選抜については、英語の民間資格利用や記述式問題などの改革が延期されましたが、社会の急速な変化に対応できる人材の育成を目指していることに変わりはありません。

 

今後は、グローバル化に対応できるような英語力や、他者と協働して課題を解決できるようなコミュニケーションを伴う思考・判断力が問われる時代になってきます。

社会で活躍するために、子どもたちには単に知識を詰め込むような学習ではなく、自ら考え、試行錯誤し、チームで課題を解決する経験をさせてあげたいですね

 

2020年教育改革まとめ|興味を持って主体的に学ぼう

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今後の社会を生き抜くために、教育も大きく変わっています。

特に、小学生の間は興味を持って主体的に学ぶという経験が大事です。

周囲の大人は、先人に導かれた答えを示すだけでなく、問題を提起したり、着眼点を増やしてあげたりと、「考えたい、知りたい」と思えるような声を掛けてあげることも必要です。

 

自分の考えを話したり、思考を整理したりすることも求められますから、親子で課題に取り組んでみるのも良いですね。

 

ただ、親子で継続的に課題に取り組むのが難しい人もいますよね。

探求型プログラミング教室【アルスクール】では、子どもたちが楽しく学ぶことを大切にしています。

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