コラム

「ネットリテラシー教育」って何?子どもと保護者のための実践ガイド

ネットリテラシーについて親子で学ぶ

内閣府の調査によると、小学生の97.5%、中学生の99%がインターネットを使っていると回答しています。

参照:令和4年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果

一方で、子どもがインターネットの嘘の情報に惑わされたり、間違った認識から思わぬトラブルに巻き込まれたりするケースも少なくないですよね。

今回は、ネットリテラシー教育の重要性や親子でできる具体的な教育の方法について詳しく解説します。

ネットリテラシーって何?

ネットリテラシーについての解説

ネットリテラシーとは、インターネットを安全に正しく利用するためのスキルのことです。主に以下の3つの要素から構成されています。

◆情報を受け取る能力

インターネットには多くの情報があふれています。その中から役立つ情報を見つけ出し、信頼できる情報かどうか判断する力が必要です。

◆情報を発信する能力

自分の考えや情報を伝えることも大切です。自分の言いたいことを正確に伝え、インターネットでのコミュニケーションのルールを守ることが求められます。

◆セキュリティに対する理解

インターネットの利用には、ウイルスや詐欺のような危険も潜んでいます。これらのリスクを理解し、自分の情報を守るための対策を取ることが大切です。

ネットリテラシーが低いとどうなる?

ネットリテラシーが低いとどうなるの?

もしネットリテラシーが低いと、さまざまな問題に巻き込まれる可能性があります。以下に、とくに注意が必要な問題を6つ挙げます。

インターネット詐欺に遭う

インターネット上の情報をしっかりと見極めないと、詐欺に引っかかる可能性があります。具体的には、偽のウェブサイトやメールを使って個人情報をだまし取る「フィッシング詐欺」や、ユーザーが知らず知らずのうちに高額な料金を請求される「ワンクリック詐欺」などがあります。

間違った情報を信じてしまう

インターネット上には正しくない情報も少なくありません。ネットリテラシーが低いと、その見極めが難しくなります。

個人情報が漏洩する

自分の個人情報を適切に管理しないと、第三者に知られてしまうこともあります。

SNSでトラブルを起こしてしまう

ネットリテラシーが低いと炎上トラブルにつながることも

飲食店での不衛生な行動、線路等への立ち入り、コンビニでの問題行動など、自分の投稿が原因でトラブルや誤解を招くこともあります。

著作権や肖像権を侵害してしまう

他人の作品や写真を許可なく使用してしまうと、著作権や肖像権を侵害してしまうこともあります。

不適切なサイトへアクセスしてしまう

自己判断が難しい子どもが、誤って不適切なサイトにアクセスしてしまう可能性もあります。

これらのリスクを踏まえた上で、ネットリテラシー教育の重要性を理解することが求められます。

ネットリテラシー教育はいつから?小学生からがオススメ

ネットリテラシー教育は小学生からがおすすめ

インターネットに関するトラブルや犯罪から身を守るためには、いつからネットリテラシー教育が必要なのでしょうか?

ネットリテラシー教育の現状

総務省が行った【2022年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果】によると、高校生の98.7%が「スマホを所有している」と答えています。

一方で、インターネットの使い方について「誰にも教わらなかった/とくに調べなかった」と回答した高校生は全体の21.0%を占めていました。

参照:総務省公式サイト

このように、ネットリテラシーが低いまま利用している高校生も一定数います。

学校現場でのネットリテラシー教育も進んできているものの、家庭でも話し合う機会は必要です。

ネットリテラシー教育は小学生から始めよう

ネットリテラシー教育は、子どもがインターネットに触れる年齢が下がっている現代では、早い段階から始めることが大切です。

子どもの年齢に応じたネットリテラシー教育の目安は以下のとおりです。

年齢 ネットリテラシー教育の目安
小学校・低学年 インターネットの基本的な使い方
安全なサイトの見分け方
小学校・高学年 プライバシー保護
パスワード管理
チャットやSNSでのマナー
中学生以上 情報の信ぴょう性の判断
著作権についての理解

小学生になり、ひとりでインターネットを利用する機会が増え始めたら、ネットリテラシーについて教えましょう。

それまでは、必ず親が隣に付き添って、インターネットの使用を見守ってください。

また、パソコンやタブレットの機能を使って、ペアレンタルコントロールするという方法もあります。

ペアレンタルコントロール21
ペアレンタルコントロールを機種別に紹介|iPhone・Android・Windows・Macの設定方法ペアレンタルコントロールとは子どもが使える時間や見られるサイトを制御し、使い方を見守ることをいいます。windowsやMacのパソコンについて、タブレットやスマートフォンではiPhoneとAndroidについて、その設定の仕方をご紹介します。子ども達がデジタルデバイスに触れる機会が多くなってきている今、ペアレンタルコントロールを活用しながらネットとの付き合い方について考え話し合ってみましょう。...

ネットリテラシーは一度教えたら終わりではありません。定期的に話し合い、子どもが見ているサイトを確認し、徐々にネットリテラシーを身につけていくことが大切です。

ネットリテラシー教育の具体的な方法

ネットリテラシーについて親子で学ぶ

家族でインターネット利用ルールを作る

家族全員がネットリテラシーを身につけるためには、まずは「家族でインターネット利用ルール」を作ることが大切です。

インターネット教育のルール例
  • 安易に個人情報を入力しない
  • 信頼できる情報かどうかを見極める
  • アプリやソフトを不用意にダウンロードしない

このように家族でルール作りを行うことで、具体的なネットリテラシー教育が始まります。また、子どもがルール違反をした場合の対処法も一緒に考えておくとよいでしょう。

ネット詐欺などのトラブル事例を教える

インターネットのリスクを具体的に理解するために、トラブル事例を教えるのも有効です。実際のニュースの事例などを元に話し合ってみましょう。

文科省の教育コンテンツを活用する

Screenshot of www.mext.go.jp

文部科学省が提供しているeラーニングコンテンツもオススメです。学校だけでなく、家庭でも手軽にネットリテラシーについて学べます。

ネットリテラシー教育関連の本を読む

ネットリテラシー教育に役立つ書籍を3冊ご紹介します。

学校では教えてくれない大切なこと12 ネットのルール
『学校では教えてくれない大切なこと 12 ネットのルール』
実践的なネット利用ルールを学べます。

小学生からのネットのルール
『クイズでわかる 小学生からのネットのルール』
クイズ形式で学びながら、楽しみながらネットリテラシーを身につけられます。

5分でわかる安心ネット術
『5分でわかる安心ネット術(小学生実用BOOKS)』
短時間で学べるため、忙しい保護者にもオススメです。

デジタルデバイスを学びに活用しよう

スマホやパソコンなどのデジタルデバイスを、YouTubeなど楽しいものを見るためだけに使っている子どもは多いですよね。

でも、急速にIT化が進む中、今の子ども達は、将来、デジタルデバイスを使いこなして仕事に活かすことが求められるようになります。

そこで、小学生の時期にオススメなのは、デジタルデバイスを使って「おもしろいものを作ること」です。

例:作ったブロックをプログラミングで動かしてみる(レゴブーストなど)、簡単なゲームやストーリーを作ってみる(Scratchなど)

キッズプログラミング教室アルスクールでは、オリジナルゲームを作成したり、電子工作をしたりと、子ども達は主体的に楽しく学んでいます。

子ども向けオンラインプログラミングにも力を入れています。

みんな自分で考えて、おもしろい作品を作っています。

ぜひ一度遊びにきてみてください。

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キッズプログラミング教室【アルスクール】では、自由が丘校・中野校・中野TCS校・恵比寿校・大阪南千里校・福岡西新校・オンライン校で、プログラミングレッスンを行っています。

好きなモノを作り、子どもどうしがお互い刺激し合いながら、プログラミングスキルや非認知能力を伸ばしています。

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