プログラミング教材

デジタルファブリケーションとは|個人レベルでの自由なものづくりと流通させるネットワーク

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なにか新しいものを作りたい、と考えても、それを具体的に形にすることは難しいですね。

材料やコスト、そして技術など、すべて自分で用意することはなかなかできません。

しかし、それもデジタルファブリケーションを使えば可能になります。

デジタルファブリケーションを駆使することで、あなたの生み出した発明やデザインが世界中で有効活用されるかもしれません。

また、工作などのものづくりが好きな子どもにとっては、きわめて魅力的に感じるのではないでしょうか。

この記事では、これからのものづくりに欠かせない、デジタルファブリケーションについて紹介します。

 

デジタルファブリケーションとは

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デジタルファブリケーションとは、デジタルデータをもとにして、ものづくりをする技術のことです。

3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を使い、自分で作ったデジタルデータを、木材やアクリルなどのさまざまな素材から切り出して成形することができます。

3Dプリンターは、3Dデータをもとに素材を少しずつ積層しながら、立体物を印刷する装置です。

写真や3Dスキャンしたものを立体出力したり、機械などのパーツの試作品を作ることができます。

建築模型も作れるため、部品を印刷して、実際に組み立てることも可能です。

また、レーザーカッターは、加工したい素材にレーザーを当て、切断、マーキング、彫刻を行います。

データがあれば、型紙なども必要なく、素材に力を加えることなく、美しく繊細な加工を施せます。

これらのデジタル工作機械はパソコンに接続するだけで利用できるため、個人が手軽に、そして自由にオリジナルの製品を発表することができます。

 

ファブ社会が到来しつつある

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デジタル工作機械の小型化、高性能化、そしてなにより低価格化が進み、個人が簡単にものづくりに参画できるようになりました。

自分で作ったものを自分で使うことはもちろん、デジタルデータはオンラインで、他人と共有することができます。

それは、個人と個人、個人と企業の結びつきを生み出し、新しいイノベーションを予感させます。

ひいては、地方再生や経済の活性化につながっていくでしょう。

いま、ものづくりに対する在り方は大きく変化しています。

オープンデザインという考え方やネットを通じた表現が進み、それらをデジタルデータとしてネットワーク上で流通させ、販売できる【ファブ社会】が、いままさに到来しようとしています。

 

デジタルファブリケーションの実施事例

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では、実際にデジタルファブリケーションを取り入れた実施実例を3つ紹介します。

 

CAINZによる「工房を利用して自分で自由に造る」を体験できる工房

組み立て家具を売っているCAINZには、「CAINZ工房」というDIYを自由に楽しむことのできる工房があります。

店舗で購入した材料を加工・組み立てるのはもちろん、持ち込んだ材料で工作することもできます。

溶接機や切断機を使える溶接ルームや、レーザー加工や3Dプリンターが利用できるデジタルルームもあり、データ作成から出力まで自分で行えます。

また、ワークショップなども随時開催しているので、ものづくりの経験がなくても、「やってみたらできた」という体験を味わえます。

 

「たんぽぽの家」によるFabと福祉の融合

奈良県にあるたんぽぽの家は、芸術文化活動を通して、障碍者が生きがいを持って生活できる拠点として昭和48年に発足しました。

2012年に「Good Job!プロジェクト」を始動し、デザイナーや企業、教育機関など、地域が一体となった、異分野をつなぐプラットフォームを構築し、障害のある人と一緒にものづくりを行っています。

また、デジタル工作機器を利用しつつ、手仕事も生かした商品開発や、イベント、セミナーを定期的に開催することで、新しい働き方の提案も行っています。

デジタルファブリケーションを通じて、障害があっても豊かに暮らせる社会を目指して、デジタル技術と手仕事を組み合わせて商品開発をしたり、障害のある人でも働きやすい環境の提案など、さまざまな取り組みを行っています。

障害のある人の持つ個性や表現を、企業やデザイナーにつなぐことで、より豊かな製品を生み出すことができます。

障害があるからといって社会に対して受け身になるのではなく、自分のアイデアを活かし、自ら作り出す手段として、デジタルファブリケーションは利用されています。

さらに、Good Job! Center KASHIBAでは、3Dプリンターで型と取って作る張り子の創作体験や、企業や団体との商品企画が行われています。

デジタルファブリケーション機材の使い方の図鑑を作成したり、Iotとfab、福祉の活動を広めるための国際シンポジウムを開催したり、東京ではGood Job! Center KASHIBAで作られたグッズや食品も売られています。

 

予約なしでも楽しめる!MONOTORYによるデジタルファブリケーション体験

「MONOTORY」では、レーザーカッターやUVプリンターを使って、自分だけのオリジナルのTシャツやキーホルダーなどを作ることができます。

また、溶接機を使って文字入りのプレートやスツールなどのDIYも楽しめるので、デジタルファブリケーションを体験したい人にはオススメです。

さらに、MONOTORYではデジタルファブリケーション機材のレンタルもしており、機材の使い方のレクチャーも受けられます。

これらを利用することで、自宅など身近な場所をデジタル工房に変えられるので、より自由な発想で、本格的にものづくりに取り組めるようになります。

 

ファブラボでデジタルファブリケーションを体験できる

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ファブラボ(FabLab)とは、個人の創作や発明のために、デジタル工作機械を開放する地域工房のネットワークです。

誰もが自由に使える「図工室」をイメージするといいでしょう。

ここでは、3Dプリンターなどのデジタル工作の機械もありますが、切削加工ができる旋盤や、精度の高い穴あけ加工ができる卓上フライス盤などのアナログ工作機もあります。

現在、日本国内には18カ所あり、デジタルファブリケーションを体験することができます。

世界中にあるファブラボとネットワークでつながり、webサイトを通じて情報共有したり、さまざまなコラボレーションが行われています。

そして、個人のものづくりが、地域に広がり、国境を越えて活用されていくのです。

ファブには、「Fabrication」(ものづくり)と「Fabulous」(楽しい・愉快だ)の2つの意味があります。

個人のもつ豊かで楽しいアイデアを具現化し、共有し、よりよい世界にしていくというビジョンを第一に考えているのがファブリケーションです。

あなたのアイデアが世界を変えるかもしれません。

ファブラボは、あなたのアイデアや発明を形にします。

デジタルファブリケーションを、ぜひ一度、体験してみてください。

また、自分だけのオリジナル作品を作れる場所はファブラボだけではありません。

いまは、ファブラボ同様、自分の思いのままにロボットやプログラムを作ることに夢中になっている子どもも大勢います。

アルスクール探究型キッズプログラミング教室でも、体験レッスンも受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。

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