この記事では、子どものプログラミング学習に役立つGoogle Blocklyについて解説します。
プログラミング学習が小学校でも必修になりましたが、プログラミングがどんなものかわからなかったり、どうやって勉強させればいいのか不安に感じていたりする保護者も多いと思います。
Google Blocklyは迷路やパズルなどゲーム形式のアプリなので、子どもも楽しみながら、プログラミングのしくみを体感できます。
また、コードを書いたり、難しい内容を打ち込んだりすることは一切なく、マウスを動かしたり、数字を打ち込むだけでやり進められるので、簡単です。
その上で、問題解決に必要なプログラミング的思考もしっかり鍛えられるので、学習の導入にもぴったりです。
子どものプログラミング学習に不安のある方は、ぜひご覧ください。
Contents
Google Blockly(グーグルブロックリー)とは?|どんな種類があるのか
「Google Blockly」はGoogleが提供している、無料のプログラミングアプリです。
マウスでプログラムブロックを動かすだけで、簡単にプログラムを組むことができます。
また、子ども向けにはゲーム感覚でプログラミングを体験できるアプリも用意されていて、プログラミングってどんなものなの?と不安に感じている方にはピッタリのツールです。
ここでは、Google Blocklyの種類や遊び方などを解説します。
Google Blocklyの遊び方
Google Blocklyは、プログラミングに興味がある人や、自分でオリジナルのアプリを作成したい人向けに用意されたツールで、自分でプログラムを書かなくても学ぶことができる無料のウェブアプリです。
開発者用に、自分でプログラムを作って動かせるヴァージョンもありますが、子ども向けには、簡単にプログラミングをおこなえるようにゲームアプリが用意されています。
ゲームはクイズや迷路、シューティングなど8種類あります。
それぞれのゲームで用意されたプログラムのブロックを組み合わせてクリアしていきますが、ブロックを組み合わせるだけのレベルから、数値を入力したり、色を変えたりなど、細かい設定を要求されます。
また、自分が組んだプログラミングのコード表示もされるので、どういうコードを書けばどんな動きがさせられるかの確認もできるため、子どもだけでなく、大人でもしっかり学習できる作りになっています。
アプリの種類|小学生には迷路や鳥がオススメ
子ども用のアプリには、パズル・迷路・鳥・タートル・動画・音楽・ポンド・ポンドチューターという8種類のゲームがあります。
音楽では、楽譜に沿った曲を作成したり、ポンドではシューティングのようにボールを適切な距離と方向に合わせてボールを打ったりするなど、いくつものプログラムを組み合わせながらクリアしていくので、楽しみながら、同時にプログラミングのしくみも学習できます。
日本語にも対応しており、ゲーム自体のルールもわかりやすいので、小学生でもすぐに理解できます。
パズルや迷路が比較的簡単で、仕組みもわかりやすいので、子どもが初めてやるのならそのあたりから取り組んでみるといいでしょう。
Google Blocklyオフラインでのダウンロード方法
Google Blocklyはオンラインだけでなく、ネットワーク不要のオフラインでも使用することができます。
一部機能が削除されているところもありますが、子どもが使用するのであれば、安全面を考えると、オフラインで使えるのはありがたいですね。
以下に手順を示しておきます。
- https://github.com/google/blockly-games/wiki/Offline にアクセスして、「日本語」と表示されたリンクをクリックする
- ファイルをダウンロードする
- ファイルを解凍すると、blocky-gamesというフォルダができるので、その中にあるindex.htmlをダブルクリックしてインストールする
これで、オンライン上のアプリと同様に使用できます。
ただし、音楽・ポンド・ポンドチューターだけはもともと日本語版が作られていないので、保護者も一緒に確認してもらうほうがいいでしょう。
Google Blockly実際の遊び方
では、実際にGoogle Blocklyの遊び方を見てみましょう。
ここでは、「迷路」と「鳥」の画面や操作方法をご紹介します。
「迷路」実際にやってみた|レベルについて
「迷路」は、スタート地点にいる人を道に沿って歩かせて、ゴールさせるゲームです。
「まっすぐ」「右に曲がる」「左に曲がる」というプログラムを正しく組むことによって、人を動かすことができます。
レベルは1~10まであり、レベルが上がると「動作を繰り返す」プログラムや「2つの方法があるとき、どちらか一方を選ぶ」というプログラムがあったり、レベルによって使えるプログラムの数が決まっていたりするので、無駄のないプログラムを組む練習にもなります。
実際の画面は、以下のようになっています。
右にあるプログラムを使って上手く組むと、スタート地点にいる人が、赤い印(ゴール地点)まで進みます。
「プログラムを実行」をクリックして、プログラムが成功していれば、ゴールできますよ。
ちなみに、こんな風にキャラクターを変えることもできます。
また、新しいプログラムが出てきたときは、下のように解説も表示されます。
簡単なものから徐々に難しくなっていきますが、プログラムがどういうものかを体感するにはちょうどいいですね。
「鳥」実際にやってみた|内容について
「鳥」は、親鳥を巣の位置まで戻すゲームです。
途中でエサを取りに行かせたり、障害物をよけて進ませたりします。
これもレベルは1~10まであり、プログラムの組み方など基本的なやり方は「迷路」と同じです。
しかし、進む方向を角度で示したり、「もし〇〇ならこうする(そうでなければこうする)」といった状況によって行動を変えさせるプログラムが出てきたりするので、少し難易度は上がります。
実際の画面は、以下のようになっています。
左下が鳥、右上が巣です。
真ん中に壁があり、ここは通れません。
また、右下にあるのがエサで、これをキャッチしてから巣に向かわせます。
「進む」プログラムで進む角度を決め、「虫を持っていないなら」や「もし/実行/そうでなければ」というプログラムをうまく使います。
正しく組むと、エサを取りに行きます。
そして、ゴールの巣に到着です。
進む角度の決め方や指示プログラムの使い方がやや難しいですが、慣れると、プログラムの組み方の楽しさがわかるゲームになっています。
Google Brocklyはプログラミング学習にオススメ
Google Blocklyは、プログラミング学習に最適です。
ゲームを楽しみながら、ブロックコードを使ってプログラミングのしくみを感覚的に理解できます。
また、自分の作成したコードを実際のプログラミング言語としてソースコードで確認することも可能です。
たとえば、このように作ったコードが表示されます。
それぞれのレベルをクリアするごとに、コードが表示されるので、作ったプログラムとコードを一致させて確認できるのも、Google Blocklyの魅力です。
また、Google Blocklyでは、ブロックのコードをJavaScriptだけではなく、PythonやXMLなど6種類で表示することもできます。
このようなブロックを表示させて、・・・
以下のように、それぞれのコードに変換できます。
もちろんこれらをいきなり学習するのは難しいですが、自分でプログラムをかけなくても、プログラムを書くという作業がどういうものかを理解することはできますね。
開発者用のGoogle Blocklyを使用すれば、ブロックを使って自分でゲームやプログラム動作をできるので、自分でやってみたいと感じたら、そちらにレベルアップしていくのも面白いでしょう。
Google Blocklyでプログラミング学習まとめ
ゲームを通して、プログラミングのしくみを理解できるGoogle Blocklyを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
自分でプログラムを作るのは難しくても、ゲームを通してプログラミングがどういうものかを感覚的に、そして視覚的に理解するには、Google Blocklyは魅力的なアプリです。
インストールも簡単で、オフラインで使用できるところも、安心ですね。
また、コード表示までしてくれるので、本格的に学びたいと思ったら、自分でプログラムを作ることもできます。
どうすればクリアできるか、どこを修正すればいいのか、というプログラミング的思考を鍛えるにはピッタリのGoogle Blockly。
まずは、ゲームでプログラムを組む楽しさを体験してみてください。
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