この記事では、【MOONBlock】というビジュアルプログラミング教材と使い方を紹介します。
プログラミングがどのようなもので、どうやって勉強すればいいのかわからないと不安になっている保護者も多いと思います。
MOONBlockを使えば、子どもが自分だけのゲームを作りながら、プログラミングを学べます。
また、プログラミング学習のスタートとしてだけでなく、より高度なレベルでも対応できる仕組みになっているので、将来プログラマーを目指したい人にもぴったりです。
簡単に始められて、仕組みを理解でき、さらにプログラミング言語の学習にまで対応しているMOONBlock。
楽しみながら学べるその魅力を、ぜひ知ってください。
Contents
MOONBlockとは|子どもにもオススメのプログラミング教材
【MOONBlock】は、日本で作られたビジュアルプログラミング言語です。
ビジュアルプログラミングとは、自分でコードを書かなくてもプログラミングできるツールで、クリック&ドラッグでオリジナルのゲームを作ったりできます。
ここでは、その魅力について紹介します。
MOONBlockの特徴
【MOONBlock】は、視覚的にプログラミングできるビジュアルプログラミング言語です。
通常、プログラミングは自分でコード(コンピュータへの命令文のことです)を書かなくてはいけませんが、MOONBlockではプログラミングがブロックになっているので、組み合わせるだけで、オリジナルのゲームを作ることができます。
同じようなプログラミングソフトで有名なのは【Scratch】などがありますが、MOONblockは特にゲームを作ることを前提に設計されているため、ほかのソフトよりもゲームが作りやすく、スマートフォン用のアプリを作成できるなどの特徴があります。
子どもにもオススメな理由
MOONblockは、プログラミングを始めたい子どもや、自分でゲームを作りたい子どもにぴったりです。
ブロックパーツをパズルのように組み合わせていくだけで、自分だけのゲームを簡単に作れます。
ブロックの種類も豊富で、「HPを増やす/減らす」「出現する数を変える」「移動方向を変える/ランダムにする」など、ゲームでよく使われるブロックが選べるようになっています。
さらに、基本的な操作や数値の入力もマウスでできるので、テンキーなどの操作も必要ありません。
始めたい!と思ったらすぐにスタートでき、子どもや初心者でも使いやすくなっています。
MOONBlockをはじめてみよう|遊び方
では、MOONBlockをはじめてみましょう。
遊び方や使い方はとても分かりやすくなっています。
ダウンロードなども必要ないので、子どもでも安全に利用することができます。
ここでは、実際の手順やゲームの作り方を解説します。
難しい設定やアカウント登録ナシですぐ始められる
MOONBlockは、インターネットにつながっているパソコンがあれば始められます。
無料で利用でき、ソフトのインストールも不要なので、安心です。
また、アカウント登録もないので、個人情報が流出することもありません。
サイトにいくだけで、すぐに始められます。
では、公式サイト(https://moonblock.jp/)にいってみましょう。
画面の説明
サイトに行くと、以下のような画面になります。それぞれのボタンについて解説します。
- 入力画面:ここにブロックパーツを並べていきます
- セーブ:作った状態でセーブします。
- ソース:プログラミングのソースを確認できます。
- リセット:パーツなどをすべて削除して、スタートの状態に戻します。
- スクリーン:ゲーム画面を大きくします。
- Run:作ったゲームを、実際に動かします。
- 右上の画面:作ったゲームが実際に動きます。
- ゴミ箱:不要なブロックパーツを捨てます。
実際にプログラミングを組んで、アイコンを決めたり、条件を加えたりしていくのは、画面の上にあるボタンです。
全部で10種類あります。
- パペット:動かすアイコン(パペット)を選ぶ。クマやナイトなど数種類から選べます。
- ビヘイビア:パペットの出現回数、速さなど動きを決めます。
- リアクション:パペットのHPの増減やサイズなどを決めます。
- ゲーム:ゲーム時間やスコア設定、画面の背景、ゲームクリアやゲームオーバーなどを決めます。
- ネットワーク:ネットワークをからめた命令を作ります。上級者向け。
- 制御:「もし~なら」「〇秒後に~させる」などの命令を決めます。
- ロジック:「not(~ではない)」「不等号(~より大きい、~以下など)」「等号」などを決めます。
- 変数:確率や変数などを決めます。
- JavaScript:JavaScriptを利用して、オリジナルでプログラムを作れます。
- システム:セーブしたものを呼び出したり、動かしているものをセーブしたりするプログラムがあります。
上の画面は、「パペット」から、クマのパペットのブロックアイコンを入力した状態です。
このように、必要なブロックをどんどん入力していきます。
クマを出して動かしてみよう
では、実際にクマを動かしてみましょう。
まずは、画面上の「パペット(黄色の矢印)」をクリックします。
すると、下にプログラムが出てくるので、いちばん上の「パペット(緑の矢印)」をクリックしてください。
すると、クマが出てきました。
このままでは動かないので、次は動きを決める「ビヘイビア(黄色の矢印)」をクリックします。
するとブロックが出てくるので、「出現(ひとつだけでる)」と「動き(ジグザグに移動/横)」を選びます(黄緑と青の矢印)。
「出現」と「動き」のブロックを入力画面に置きます。
そして、さきほど出していたクマのパペットブロックと組み合わせます。
この状態で、いちばん下の「Run」のボタンをクリックすると・・・
このように、右上の画面にクマが登場しました。
画面上では、クマがジグザグと動きます。
命令の内容はいろいろあるので、たとえば
「出現(ひとつだけでる)」を「出現(たくさんでる/10)」に、
「動き(ジグザクに移動/横)」を「動き(ランダムな方向に移動)」に変更すると、
次のような画面に変わります。
クマが10匹出てきました。
このように、クリックだけで動きを変更できるので、子どもでも簡単に組み立てられます。
MOONBlockを使った簡単なゲームの作り方
MOONBlockの魅力は、なにより自分でオリジナルのゲームを作れるところです。
簡単に作れるものとして、ナイトがモンスターを捕まえていくゲームを作ってみましょう。
まずは、「パペット」からナイトとモンスターを出します。
最初はクマが表示されていますが、文字のところをクリックすると、キャラクターを変えられます(黄色の矢印)。
次に、「ビヘイビア」から出現や動きのブロックを出します。
ナイトはひとつ、モンスターはたくさん出るようにします。
今回は、最初に出てくる数を20にしました。
動きは、ナイトは画面をタップ(クリック)したところに動くように、モンスターはランダムな方向に動くようにしておきます。
そして、ブロックをそれぞれのパペットと合体させます。
しかし、これでは画面に2種類のパペットが出てくるだけで、捕まえた、という動きにはなりません。
そこで次に、「ナイトがモンスターを捕まえたら、モンスターが消える」というプログラムを考えます。
「ビヘイビア」の中に、「あたる相手/あたると/スコア」というブロックパーツ(黄色の矢印)があるので出します。
ナイトのほうは「モンスターにあたると消えない」、モンスターのほうは「ナイトにあたると消える」を組み合わせます。
ここまできたら、画面下にある「Run」を押します。
するとSTARTの文字が表示され・・・
右端の画面に、モンスターが20匹出てきました。
真ん中にはナイトがいますね。
ここで、ナイトをモンスターに近づけます。
捕まえたいモンスターをクリックすると、ナイトはその方向に向かって動きます。
今回は、画面の左下の方に動かしました。
ナイトがモンスターに当たると、モンスターが消えますよ。
あとは、「ゲーム」から「ゲームオーバー/ゲームクリア」の条件を決めたり、スコアを設定したりしていくことが可能です。
また、出てくるパペットの種類を増やしたり、動きを変えたりと、自由に変えられます。
作ったところまでをセーブできるので、少しずつレベルアップしていけるのも魅力です。
ぜひ、オリジナルのゲーム作りにチャレンジしてください。
MOONBlockをもっと詳しく知りたい
MOONBlockで簡単にゲームを作れることはわかっていただけたかと思います。
しかし、MOONBlockの特徴はそれだけではありません。
プログラミングに触れて、興味を持った子どもの「もっと知りたい!」という気持ちにしっかり応えてくれるのです。
そこで次は、MOONBlockのすごさと、ほかとの違いをより詳しく解説します。
本格的なプログラミングの勉強にもオススメ
MOONBlockは、本格的にプログラミングを学びたい人にもぴったりです。
画面下の「ソース」というボタンをクリックすると、自分で作ったゲームのJavaScriptのソースが確認できます。
さきほどのゲームであれば、次のようなソースになっています。
もちろん、いきなりすべてを理解することはできませんが、パペットをひとつ増やしたり、動きを変えたりしたときに確認していくと、
「このブロックが、このプログラムで、こういうソースを入力しているんだな」とわかります。
自分で入力できなくても、どんなソースがかかれているかを知るには最適です。
MOONBlockについて書かれた本
自分でやっていると、どうしてもわからないところが出てきます。
そんなときは、専門書を1冊読んでみてはどうでしょうか。
【MOONBlockでつくるゲームプログラミング: エンちゃんと遊ぼう! 】は、MOONBlockに特化した専門書で、マスコットのエンちゃんが、わかりやすく解説してくれます。
ゲームの実例もたくさん載っているので、子どもの「こんなゲームにしたかった!」という気持ちをしっかりキャッチしてくれます。
また、大型本なので見やすく、好きな時に読めるのもいいですね。
ネット上にもたくさんの情報がありますが、すぐに適切な情報を見つけられるとは限りません。
また、ブロックを動かしながら、他のブラウザ画面を見るのも、子どもには見にくいのではないでしょうか。
もっと複雑なゲームが作りたい!でもできない!と子どもが感じたら、ぜひ読ませてあげてください。
MOONBlockと他のビジュアルプログラミング教材のちがい
視覚的にプログラミングが楽しめる小学生向けのビジュアルプログラミング教材には、「Scratch」や「Viscuit」などさまざまあります。
どれも簡単に始められるので、初めてプログラミングをやってみるなら、どれから試してみても構いません。
しかし、ScratchやViscuitはたしかに、「プログラミングってこういうもの」という理解をすすめる入門編としては楽しめますが、本格的なプログラミングとは連動していません。
その点、MOONBlockの強みは、「自分で作ったゲームのJavaScriptのソースが確認できる」ことです。
将来プログラマーを目指したい、もっと複雑なプログラミングを学びたいと思ったら、本物に触れるしかありません。
しかもJavaScriptで使えるテクニックは、他のプログラミング言語でも使えます。
汎用性が高く、より高度なレベルのプログラミング技術を身につけたいのであれば、その入り口としてMOONBlockはぴったりの教材です。
MOONBlockまとめ|プログラミング教室もオススメ
MOONBlockの特徴や遊び方をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
簡単にゲームが作れるだけでなく、プログラミング言語をしっかり学ぶための基本的な勉強もできるので、ビジュアルプログラミング教材としては魅力的です。
ただ、MOONBlockはセーブができることから、どんどん難しく、高度なものにしていくことはできますが、Sctratchのように他の人の作品と比べられません。
そのため、自分の作ったゲームが本当にいいものかどうかを確認することが難しいのです。また、どれだけ調べてもうまくできないという状況になることも考えられます。
そんなときは、プログラミング教室で学んでみるのはどうでしょうか。
MOONBlockのあとは、Scratchでプログラミングを学ぶこともオススメです。
同じようにモノづくりに熱心な仲間やライバルが大勢いるので、お互いに改善点を話し合ったり、アイディアを出し合ったりすることで、よりよいものを作ることができます。
プログラミング教室のアルスクールでは、Scratchのレッスンも行っており、また、わからないことなどは専門の先生に質問できるので、一人で悩むより効率的に学習することができます。
アルスクールには、夢中でプログラミングに取り組む生徒がたくさんいます。
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