Scratchは、小学校やプログラミング教室で、教材としてとてもよく使われています。
プログラミングが必修化された影響もあって、プログラミング教室は、2013年からの5年間で約6倍に増加し、2023年までの10年間で約15倍に増加するだろうと言われています。
このように、Scratchを学べるプログラミング教室は増えていく一方です。
でも、教室によってどう違うのかはよく分からないですよね。
そこで、今回は、Scratchが子供の教材として優れている理由と、プログラミング教室によるちがいについて、詳しく解説していきます。
Contents
Scratch(スクラッチ)がプログラミング教室で使われる理由

Scratchは150か国以上で使われている
ScratchはMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発したビジュアルプログラミング教材で、世界150か国以上で使われています。
主に、小学生・中学生向けの教材で、2020年に必修化された小学校のプログラミング教育でも使われています。
Scratchでは、【10歩進む】【「こんにちは!」と言う】など、分かりやすい動作が書いたブロックを動かすだけで、キャラクターを動かしたり、しゃべらせたりできます。

そのため、小学校低学年からでも楽しく学ぶことができるのです。
創造性を養える教材
Scratchを開発したMITのミッチェル・レズニック教授は、【Creative Learning】(創造的な学び)という教育理念を提唱しています。
Scratchは、この【創造的な学び】が、継続的にできるように設計されています。
ミッチェル・レズニック教授の論文では、創造的な学びをするために必要なスパイラル①~⑤が紹介されています。
- 何を作るかを想像する(Imagine)
- 想像したものをつくる(Create)
- 自分で遊ぶ(Play)
- 友人や家族に共有したくなる(Share)
- 様々なフィードバックを得ることができる(Reflect)
①~⑤を繰り返す、このようなスパイラルを【Creative Learning Spiral(創造的な学びのスパイラル)】と言います。
Scratchでは、オンラインコミュニティ機能で他の人の作品、中のコードまですべて見ることができ、他の人にコメントしたり、他の人の作品をアレンジすることができます。
他の人と刺激し合い、より良い作品をつくっていくことによって、このようなスパイラルになるよう設計されているのです。
Scratch(スクラッチ)を学べるプログラミング教室のちがい

子供向けプログラミング教室で、Scratchを学べるところはとても多いです。
Scratchには、次のような子供向け教材として優れた点が多数あるからです。
- 創造的思考を養うことができる
- 無料でオンラインでもオフラインでも使える
- 簡単なゲームやストーリーから、本格的なゲームやアニメーションまで作れる
- オンラインコミュニティ機能が充実していて、オンライン上に作品が多数ある
ただ、教室によって、プログラミングスキルの向上を目指しているところ、一定レベルの作品を作れることを目標にしているところなど、様々です。
探究型キッズプログラミング教室【アルスクール】でも、Scratchのレッスンを行っています。
アルスクールのScratchを使ったレッスンでは、子ども達が自分で作りたいものを考え、試行錯誤して作品づくりをしています。
ここからは、「アルスクールでのScratchの楽しい学び」について、校長むらっちが解説していきます。
アルスクールのScratchレッスン|好きなことで創造性を伸ばそう

みんなでScratchを学び刺激し合う
Scratchを開発したMITのレズニック教授は、著書の中で、Scratchを試した11歳の少女について、次のように述べています。
スクラッチで作品を作っていたとき、彼女は新しいコンピューター科学の概念やスキルをはっきり学んでいたのです。とはいえ、私は、それがスクラッチ体験の中で最も重要な点だったとは思っていません。私にとって、最も印象的だったのは、創造的思考者としてそだっていった道筋でした。
参照:ライフロング・キンダーガーデン_著ミッチェル・レズニック
著書で紹介された少女は、大好きなアニメーションをScratchで作成し、他のメンバーと共鳴し合い、アニメーションを作り続けました。
そして、最終的に彼女が作成したプロジェクトは、オンラインコミュニティで12000件を超えるコメントを受け取るまでになりました。
アルスクールでは、ただScratchの機能を教えるだけではく、この元々あるScratchの設計思想のように、創造性を養えるようなレッスンを行っています。
自分の興味・好奇心に基づいた作品を作り、レッスンの最後には、みんなの前で作品についてプレゼンテーションします。
そして、このようなフィードバックを受けることで、お互い刺激し合い、より良い作品作りをしています。
そのため、講師が一方的に教えるだけでなく、子ども達どうしが相談やアドバイスをし合うことも大切にしています。
アルスクールでは、このようにして創造的思考を養うようなレッスンを行っています。
アルスクールの考える創造性については、こちらの記事を参照してください。

【ゲーム作成・ストーリー作成・絵を描く・音楽を作る】など好きな分野を伸ばせる
アルスクールでは、Scratchを使って何を作るのかについて、強制することはありません。
Scratchでは、ゲームを作ってみたい子もいれば、キャラクターのデザイン(絵)にこだわりたい子もいますし、音楽にこだわる子もいます。
プログラミングやテクノロジーから大きく逸れていなければ、小学生の間はそれで充分です。
それに、無理に興味がないことをやらせるよりは、自分の好きなものを熱中して作らせてあげた方が継続できます。
例えば、画像加工とかイラストにハマるなら、動きの部分はそんなにやらなくても、イラストレーターやPhotoshopなどを極めてもいいと思います。
小学生で興味持ってそういうソフトを使いだしていたら、中高生あるいは大学生になってプログラミングのテクニック習得が必要になっても、あっという間に習得できるからです。
(コンピュータと友達になってるので)
ただ、何を作りたいか分からない子には、興味があることをヒアリングしながら講師が適切にサポートします。
それでは、次の章からアルスクールの実際のレッスンについて、詳しく紹介していきます。
アルスクールのScratchレッスンと作品を紹介
Scratchのレッスン例1:ゲームのアレンジ

Scratchのレッスンは、小1くらいから始めます。
ただ、小1・小2くらいの子は、どんなものを作りたいのか想像したり、発言したりするのは難しいですよね。
そこで、アルスクールでは、スタッフや他の子たちが作ったScratchの作品をいくつか見せて、自分の作ってみたいものをアレンジするというレッスンを行っています。

Scratchを始めたばかりの子には、次のような流れでレッスンを行うことがあります。
- 作ってみたいScratch作品を選ぶ
- 選んだScratch作品をそのまま作る
- 作った作品を一部アレンジする(背景・キャラクター・音楽を変えるなど)
<Scratchの作品例>
次のようなScratchゲームを最初に子ども達に見せます。
①むらっちのかおを変えろ
「おおきく」「ちいさく」「うずまき」などのボタンを押すと、むらっちの顔が変わるよ
②タコたたきゲーム
時間内に何回タコをたたけるかな?
実際に見せる作品は5個くらいで、まず、子ども達はそれぞれのゲームをScratchで動かして遊んでみます。


その上で、「これ作ってみたい!」というのを自分で選びます。
Scratchのレッスン例2:レジンで作ったものを紹介しよう

女の子受けが良いScratchレッスンも紹介します。
女の子は、キラキラしたものやかわいいものが好きですよね。

そのため、アルスクールでは、レジンを使ってかわいいジュエリー作りをし、それをスクラッチで紹介するというレッスンも行っています。


この時のレッスンは、次のように行います。
- レジンでジュエリー作り
- 作ったものを、タブレットで写真に撮る
- パソコンにデータを送って、Scratchのページに取り込む
- Scratchで、ジュエリーを紹介する
①~④まで、小1でもすべて自分で行います。

この前のレッスンでは、タブレットで写真に撮る方法を子どもどうしで教え合いました。(※教える練習になる。子供どうしで教え合う方がお互い伸びることも多い。)

みんな、自分で作ったものを楽しそうに紹介してくれましたよ。
慣れてきたら自由に作品を創作しよう
アルスクールでは、ブロックの使い方に慣れてきたら、自由に作品を創作しています。
大体通い始めて3ヶ月くらいで学びの姿勢ができあがることが多いのですが、この時期になると、「テーマを決めて作りたくない」という子が増えます。
こんなやり取りもしばしば。
でも、学びの姿勢ができあがる時期になると、何を作るか決めない方が、よりすごい作品ができることが多かったのです。
これは、特に、創作意欲が高い子によくみられる傾向です。
子供たちは、自分の考えを言語化することが大人に比べて難しいです。
作る前に言語化してしまうことによって、作品の可能性を狭めてしまっているのです。
そのため、アルスクールでは、子供たちが自由に作りたい場合は尊重し、創作イメージを劣化させないようにしています。
アルスクールキッズのScratch作品
アルスクールに通っている子のScratch作品を紹介します。
①snake game(小4男の子)
矢印キーで操作、果物をたくさん取ろう(自分自身を食べちゃったら終わり)
②いろんな形を作ろう(小4男の子)
③クリスマスカード(小2女の子)
アルスクールのクリスマス会で作ってくれました
他にも、シューティングゲーム・アクションゲーム・クイズゲームなど、子供たちが作ったScratch作品はたくさんあります。
こちらのページで紹介していますので見てみてください。
>>アルスクールキッズの作品集はこちら
アルスクールのScratchレッスンを無料体験しよう|教室とオンライン

アルスクールでは、教室とオンラインの両方で、Scratchのレッスンを行っています。

また、Scratch以外にもmicro:bit(マイクロビット)やレゴブーストなどの教材を使って、年齢や発達段階に合わせた楽しいレッスンをしています。

教室・オンラインともに、無料体験会を開催していますので、アルスクールの学びを一度体験してみてください。

キッズプログラミング教室【アルスクール】では、自由が丘校・中野校・中野TCS校・恵比寿校・福岡西新校・オンライン校で、プログラミングレッスンを行っています。
アルスクールでは、好きなモノをプログラミングで作ることで、子ども達が楽しく成長できるレッスンを行っています。

そして、「プログラミングを使った作品づくり」→「プレゼン・フィードバックをもらう」というループを繰り返すことで、プログラミングスキル・思考力・課題解決力などを身につけていきます。

現在、新学期に向けて、入会金無料キャンペーンを開催中です!
通常11,000円(税込)の入会金が、今なら無料です。
この機会に、ぜひ一度、アルスクールの学びを体験してみてください。