私たちの身の回りには、パソコン・タブレット・スマートフォン・デジカメなど、デジタル化した端末がたくさんあふれています。
また、インスタグラムなどのSNS上で、デジタル情報を送受信することも身近になりました。
こうしたものだけでなく、それらの生産工場や医療介護の現場でも、各種機器にセンサーが取り付けられ、必要なデータを絶えずクラウド上でやりとりしています。
このように、社会全体をデジタル化する取り組みを【DX(デジタルトランスフォーメーション)】と呼びます。
DXの取り組みは、「人々の生活をITでより良い方向に変化させる」という考えに基づいています。
そこで、今回は、DXの浸透により、今後社会や教育分野がどのように変わっていくのかについて詳しく解説していきます。
Contents
DXとは|デジタル化による社会的な影響
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱されたものです。
DXはデジタルテクノロジーを駆使して、生活のあり方やビジネスプロセスを「再構築」するもので、
具体的には、既存のサービスやシステムに、クラウドやAIなどを導入することによって、個人の生活や働き方、組織経営などを社会的に変革することを意味します。
デジタイゼーションとの違い
DXに似た言葉として、デジタイゼーション(Digitization)があり、これはアナログ情報をデジタル化するプロセスのことを意味します。
- デジタイゼーション = 単なるデジタル化技術
- DX = デジタル化によって起こる社会的変化
(例)カメラ
- デジタイゼーション=2000年代に、フィルムカメラがデジタルカメラに置き換わっていった現象
- DX=2010年代に、デジカメやスマホで撮影された写真をSNS上で他人と共有する文化・習慣が浸透
このような、デジタル化による社会的な影響がDXにあたります。
DX加速を経済産業省が推進
デジタル化による生産性向上にともない、国内企業は過酷な国際間競争にさらされています。
(例)Amazonでの購入が普及し、国内販売店の利益が減少
2018年に経済産業省は、「もしDXが進まなければ2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性がある」と警告するレポートを出しました。
また、2020年12月末時点では、次のように経産省から発表されています。
デジタル変革に対する現状への危機感を持つ国内企業は増加しているものの、「DXの取組を始めている企業」と「まだ何も取り組めていない企業」に二極化しつつある状況です。
参照:経済産業省公式サイト
経済産業省でも、DXの加速に向けた研究会が定期的に開催されています。
DXの推進は、国をあげた流れなのです。
DXを実現するテクノロジー
DXを実現するためには、PCやセンサーなどのハードウェアやソフトウェア、インターネットやクラウドネットワークなど、情報処理分野におけるあらゆるテクノロジーが必要になります。
これらの基礎技術に加え、近年発展し、大きな将来性をもつ技術に「IoT・AI・5G」があります。
AIはネットワークの自律的な動作に、IoTと5Gはより網羅的で情報伝達量の高いネットワーク形成にそれぞれ欠かせない最先端技術です。
最先端技術の導入によって実現すること
- 病院、学校、家庭、企業、交通網などの既存インフラのスマート化が可能になる
- 医療介護・教育・ビジネス・交通などの分野において新たな社会基盤となるデジタルネットワークが実現する
以下で各技術について説明します。
IoTとは?Internet of Things
IoTは「Internet of Things(=モノのインターネット)」の略称です。
PCやスマートフォンなどの従来型の通信端末を除いて、ありとあらゆる「モノ」がインターネットとつながる仕組みや技術のことを指します。
例として、病院の医療機器や、工場のセンサー、車載カメラや交通信号などの周辺機器がネットワークと接続することでIoT化します。
データをクラウド上で一元管理できるため、DXが目指す生産性やサービス向上につながります。
AIとは?Artificial Intelligence
AIは「Artificial Intelligence(=人工知能)」の略称です。
従来のテクノロジーでは、人間が学習方法を逐一プログラミングしたソフトウェアやハードウェアが効率化やサービスを実現してきました。
近年のAI技術の進歩によって、ソフトウェアやハードウェアが自律的に学習できるようになり、変化する状況に応じて柔軟に対処することが可能に。
DXが目指す生産性やサービスの向上に今や欠かせない技術のひとつです。
5Gとは?
「5G」は通信規格の名称で、国際電気通信連合が定める「第5世代移動通信システム」の略称です。
「G」は「Generation(=世代)」の略称です。従来の4G規格がより高速に進化したもので、日本では2020年春に導入されました。
DXの観点からは、低遅延性が大きな利点です。
5G技術をセンサーなどのIoT機器に導入することで、医療システム・自動運転技術・警報システムなどでエッジコンピューティング実現への貢献が期待されています。
DXで何が変わるの?
DXで社会はどう変わるのでしょうか?
時代遅れのシステムのために、組織がもつ膨大なビッグデータを活かせないことは大きな損失です。
DXによりデジタル化競争に組織がキャッチアップできるようになります。
今後、モバイル端末のビジネス利用や、5Gなど大容量高速通信時代の到来、さらにデジタル市場の急速な拡大によって、社会が扱うデータ量は爆発的に増えると予想されています。
こうした中、伝統的な仕組みを早急にデジタル技術で作り替えることで、予想外の変化にも柔軟に対応できるようになります。
また、コロナ禍でオンライン授業やリモートワークのスタイルが導入されたのはDXの好例です。
教育改革や働き方改革の推進にも、DXはますます強い味方となるでしょう。
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