プログラミングが必修化され盛り上がっています。
ただ、保護者の方は、お子さんがどれくらいプログラミングスキルがついているのかよくわからないですよね。
そんな時には、プログラミング検定が役に立ちます。
この記事では、子どもでも受験することができる【日商プログラミング検定】について紹介します。
検定で使われているScracthは、小学校のプログラミング教育で最も使われている教材です。
サンプル問題も一緒に、詳しく紹介していきます。
Contents
日商プログラミング検定とは
日商プログラミング検定とは、情報技術の基盤となるプログラミングスキルの学習を支援するために始まった検定です。
IT社会が進み、小学校でもプログラミング教育が必修化されました。
これからを生きていくためには、プログラミングは身につけておくべき必須のスキルです。
それにともない、日商プログラミング検定では、これからのIT人材の育成を支えることを目標に設定されています。
初心者でも受けられるレベルから、実践的なレベルまで、学習進度に合わせて、4つのレベルで受験できるようになっています。
基本的な知識問題だけではなく、レベルが上がると、実際にプログラミングの課題によって判定する実技試験も出題されます。
日商プログラミング検定の4つのレベルとサンプル問題
日商プログラミング検定は、次の4つの段階に分かれています。
- ENTRY
- BASIC
- STANDARD
- EXPERT
それぞれのレベルを、問題と合わせてみていきます。
ENTRYの試験概要
ENTRYは、最も基本的なレベルの試験です。
「Scratch」というプログラミング言語によるプログラミングやプログラミング的思考力が問われます。
Scratchは、世界中の子供たちが使っているプログラミング言語で、マウスを動かして、ブロックをつなぎ合わせながらプログラムを組んでいきます。
たとえば、ドラゴンなどのキャラクターがいて、そのドラゴンを指示通りに動かすためには、どうやってブロックを並べないといけないのか考え、プログラミングしていきます。
試験範囲には、操作や名称に関する問題、プログラミング的思考を問う問題とともに、ネットリテラシーやモラルについても出題されているところが特徴的です。
100点分の知識問題が出題され、70点以上で合格です。
>> ENTRYサンプル問題
BASICの試験概要
ENTRYの次のレベルの試験が、BASICです。
社会人として必要とされるプログラミングに関するITの基本知識や、簡単なアルゴリズムが身についているかどうかが確認できる内容になっています。
過去に少しプログラミングをやったことがある人や、将来的にプログラミングに関する仕事に就こうとしている人が対象となります。
そのため、BASICでは、プログラミング言語を問いません。
BASICも知識問題のみで構成されていて、70点以上で合格になります。
>> BASICサンプル問題
STANDARDの試験概要
STANDARDは、企業においてIT化を先導できるレベルのプログラミングスキルを習得している人に向けての試験です。
レベルとしては、高校、大学、専門学校などで習得できるプログラミング学習の理解度が図られます。
ここからは上位試験となるため、実際にプログラミングの課題に取り組むことになります。
また、プログラミングで使われる言語は、これまで、Java、C言語、VBA 、Pythonの4種類です。
STANDARD以上の試験では科目合格制度が設けられています。
知識問題を70点以上と、実技問題3問を完答すると合格ですが、仮に知識問題のみ合格した場合、次回以降に実技問題のみを受験することができます。
実技試験は、三平方の定理や度数分布表、約数など、高校までに学習内容にからめた課題になっています。
基本的な学習と、プログラミングの両方をからめて使えることが必要です。
EXPERTの試験概要
EXPERTは、プログラマーとしての基本能力を問うレベルになっていて、日商プログラミング検定の中では最も難易度の高い試験です。
言語も、Java、C言語、VBAの3種類に加えて、2020年10月からAIで使われるPythonを追加して、4種類になります。
仕様書を読んでソフトウェアを作れるなど、実際のIT企業のニーズに応えられるスキル、IT企業での採用条件として活用されるレベルを要求されています。
実技課題も、LEDを使った問題や、効率よく最短ルートを選ぶなど、テーマが企業での課題や実生活で求められる問題になっている点からみても、IT企業での人材育成の観点から出題されているといえるでしょう。
EXPERTも出題傾向や合格ラインはSTANDARDと同じで、科目合格制度もあります。
>> EXPERTサンプル問題
日商プログラミング検定を受けるメリット
日商プログラミング検定は、子どもにとっては、モチベーションのアップにつながります。
学んだこと、練習したことがそのまま結果に反映されるため、プログラミングを学ぶ上での目標になります。
大人にとっては、複数のプログラミング言語を学ぶためのきっかけになります。
IT人材の需要は、これまで以上に高まります。
そのため、1つだけの言語ではなく、複数の言語に精通していることが求められるのは間違いありません。
日商プログラミング検定を受験・合格することで、より実践的なスキルを身につけることができますね。
小学生が受けるならENTRYがおすすめ
小学生が日商プログラミング検定を受けるなら、まずはENTRYがオススメです。
ここでは、ENTRYで使われているScratchと、試験対策について解説します。
Scratchは小学校のプログラミング教育でも使われている
Scratchは、小学校のプログラミング教育で最も使われている言語です。
画面に出てくるキャラクターを思い通りに動かせるように、指示を与えていきます。
たとえば、〇角形を作るというプログラミングでは、次のようにひとつずつ指示していきます。
- キャラの位置を座標のどこにするのか
- 〇角形のペンの太さ
- 何度でカーブさせるかなど
実際に画面を見てやるだけでなく、正六角形の形や角度の大きさをグループワークや全体学習の中で確認して、学んだ内容をプログラミングで使います。
そのため、学んだ知識をプログラミングで生かす方法を体験することができます。
ENTRYの試験対策方法
ENTRYの試験を受けるなら、しっかりと対策しましょう!
実際にScratchに取り組んでみるのはもちろんですが、その上で、次の2種類の学習が有効です。
- 本で勉強する
- サンプル問題を解く
まずは、Scratchに触れると同時に、本を見ながらやり方を学習しましょう。
オススメは【できるキッズ 子どもと学ぶScratch3プログラミング入門】です。
Scratchに特化した解説本で、子どもはもちろん、プログラミングをやったことのない保護者にもわかりやすい内容になっています。
音を鳴らしたり、自動車を動かすといった基本的なプログラミングから、シューティングゲームやクイズ、幾何学模様を作るなど、
この本では、Scratchでできるさまざまな種類のプログラミングを楽しめます。
そして、Scratchの動かし方や指示の出し方が、本を見なくてもできるようになったら、試験のサンプル問題を解いてみましょう。
日商プログラミング検定のHPには、ENTRYの試験のサンプル問題が掲載されています。
最初はゆっくりでいいので、まずは子どもに1人で取り組ませてください。
そして、できなかった問題は、Scratchを使いながら復習しましょう。
プログラミングは見ているだけでは身につきません。
頭と体で、徹底的に覚え込んでください。
日商プログラミング検定の基本情報|申込方法から受験日まで
では、日商プログラミング検定を実際に受験するには、どのような手続きが必要なのでしょうか。
次は、検定の申し込み方法から受験までの流れを解説します。
ネット試験で受験
試験はネット受験になりますが、自宅での受験はできません。
商工会議所が指定した「商工会議所ネット試験会場」に行って受験します。
商工会議所のHPに、試験を行っている会場のリストが地域ごとに載っているので、そこから会場を選んでください。
試験日程
試験日程は、受験会場ごとに任意の日程を指定しています。
会場によって、隔週だったり、毎月だったり、受験生の希望に応じてくれる会場があったりと、実施状況が異なります。
そのため、日程については各会場に問い合わせてください。
申し込み方法
会場と日程を確認したら、試験に申し込みましょう。
インターネットで申し込みを受け付けている会場もありますが、電話で直接申し込むところ、窓口で受け付けをする会場もあります。
また、申込期限も会場によって異なりますので、会場に確認してください。
受験日に持参するもの・持ち込み禁止のもの
本人確認があるので、氏名・生年月日・顔写真がすべて確認できる身分証明書を用意しましょう。
また、ネット試験ではパソコンを使って、自分の氏名や住所を入力することになりますので、キーボードでの入力の練習もしておいてください。
試験中、メモや計算をすることはできません。
そのため、筆記用具やメモ用紙の持ち込みは禁止されています。
合否の判定基準
ENTRYとBASICは、100点分の知識問題が出題され、70点以上で合格です。
STANDARDとEXPERTは、知識問題で100点中70点以上を取り、かつ実技試験のプログラミング課題3問を完答すれば合格となります。
合否は、試験が終わればその場で通知されます。
小学生ならジュニアプログラミング検定もおすすめ
実は、他にもScratchを使った実技試験があります。
それがジュニアプログラミング検定です。
初級レベルから順に、Entry(4級)、Bronze(3級)、Silver(2級)、Gold(1級)の4つがあります。
試験では、実際にプログラミング問題が与えられ、指示通りに作る問題と、自分のオリジナルのアイディアを説明する「アレンジ問題」の出題があります。
そのため、なんらかの仕組みのプログラミングを考え、それを書いて伝える能力が評価されるため、独自の発想としっかりした表現力が試されます。
全国の学習塾やプログラミング教室など、教育機関で受験できるので、こちらもチェックしてみてください。
Scratchを使って、自分でプログラミングができる人にはオススメです。
こちらの記事に、ジュニアプログラミング検定についてまとめた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
合格を目的にしてはいけませんが、このように試験を受けることで、目標が生まれ、本人のやる気もアップします。
合格すれば喜びをかみしめ、さらに頑張ろうという気持ちになることでしょう。
キッズプログラミングアルスクールでも、Scratchを使ったレッスンを行っています。
アルスクールでは、子供たちは自分で考えた好きな作品(シューティングゲーム、プラットフォームゲーム、好きなものを紹介していくページなど)を作っています。
何を作るか自分で考え、試行錯誤しながら作り、最後はみんなの前でプレゼンします。
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