教育

デジタル庁大臣との教育セッションにアルスクール講師・キッズが登壇しました!

未来の教育イノベーターセッション (11)

先日行われた【Edvation × Summit 2021 Onlineイベント】の中の「未来の教育イノベーター会議 Vol.2」というセッションに、アルスクール講師小林英恵とアルスクールキッズが登壇しました。

未来の教育イノベーターセッション (12)

このセッションは、「自分らしい学び方とは?将来の生き方とは?」といった十人十色の「学び」と向き合う全国の小中高生が集い、未来の学びについて語り合う内容です。

テクノロジーの発展により、学びの選択肢も増えています。

今回は、実際に新しい学び方をしている6人の小中高生が集まり、それぞれの学び方についてプレゼンを行いました

ゲストには、デジタル庁の牧島かれん大臣・吉田宏平参事官をお迎えして、ディスカッションも行われました。

次章からは、その内容を紹介していきます。

参照:Edvation × Summit 2021 Online

 

牧島大臣・吉田参事官のお話

はじめに、牧島大臣が、2021年9月に新しく設立されたデジタル庁の理念や活動について話してくださいました。

デジタル庁には、「誰一人取り残さない社会を作る」「みんながより良い社会を作る」という考えがあり、そのために、「社会の中にある課題や問題を一緒に形にしていき、DXで何ができるかをみんなで考えていきたい」という旨の内容をお話してくださいました。

 

また、吉田総括参事官はデジタル庁で教育分野を担当しておられます。

吉田参事官は、「GIGAスクール構想」をどう活用していくのか、デジタル庁で議論しているいうお話をしてくださいました。
※GIGAスクール構想:文科省が推進する1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する5年計画のこと。他にも、「学習と校務のクラウド化」や「ICTの活用」があげられる。

そのため、今回のセッションでは、実際にテクノロジーを活用した新しい学びをしている子ども達とディスカッションすることで、GIGAスクール構想活用のヒントを得ることを期待されていました

次の章からは、テクノロジーを使った新しい学び方について、それぞれの小中高生がプレゼンしてくれた内容を紹介していきます。

 

小中高生が新しい学び方をプレゼン

次に、子ども達が、それぞれ作成してきたプレゼン資料を使いながら、自分の学び方を発表してくれました。

ここからは、デジタルハリウッド大学研究員の【加茂フミヨシ】さん、アルスクール講師でありNPO法人輝「かがやきの森」アドバイザーである【小林英恵】が進行役を務めました。

ホームスクーリングの小学生

最初に、小学3年生の男の子は、ホームスクーリングの学び方についてプレゼンしてくれました。

男の子が発表してくれたのは、以下の内容です。

  • オンラインの習い事で、興味が出たものをとことん深堀して学んでいる。授業の途中にかるたとかクイズ大会もあるので楽しい。
  • フリースペースに通い、家ではスマイルゼミで学習している。
  • たまにホームスクールの子達と博物館などにも行っている。
  • オンラインのワークショップ、地域の教室もよく行き、楽しく学んでいる。

基本的な学習は通信教材を使って行い、自分が興味があることへの深堀学習もオンライン教室を利用しているのが印象的でした。

自分のペースでとても楽しく学んでいるようでした。

 

オルタナティブスクールに通う小学生

小学5年生の男の子は、自分が通っている都内の【オルタナティブスクール】についてプレゼンしてくれました。

こちらの男の子がアルスクールキッズです。未来の教育イノベーターセッション (13)

オルタナティブスクールには、画一的な教育ではなく、個人を尊重し子どもが本来持っている探究心に基づいて、自律的・主体的に学習や行事が展開されるような独自のカリキュラムがあります。

男の子が発表してくれた内容は、以下の通りです。

  • 3つの約束として、「人を大切にする」・「自分を大切にする」・「物を大切にする」がある
  • 探究学習を取り入れている。1年間で6テーマあり、内容は近くの公園から政治まで多岐にわたる。
  • スクールの問題を解決する方法を1年~6年で話合う。
  • ITの授業もある。

探究学習を用いて、自律的・主体的に学習している様子が印象的でした。

また、こちらのスクールでは、プログラミングの授業にアルスパークを採用しています。

アルスパークとは、アルスクールが独自開発したプログラミング教材Scratchを徹底的に学びやすくした教材です。

未来の教育イノベーターセッション (14)

作例やチュートリアルが豊富で、他の子の作品でも遊べるので、子ども達が自主的に自分の好きなプログラミング作品を考え・作ることができます。

>>アルスパークについて詳しくはこちら
※アルスパークは、塾・教室・学校向けのプログラミング教材です

アルスクールでも、アルスパークを使って探究学習を行い、子どもの主体性を大切にしながらプログラミングスキルを伸ばしています。

 

フリースクールのオンラインサイトを作った中学生

未来の教育イノベーターセッション (9)

中2の男の子は、フリースクールでの過ごし方、趣味のプログラミングを活用して、フリースクールのオンラインサイトを作ったことをプレゼンしてくれました。

この男の子が話してくれたのは、以下の内容です。

  • フリースクールでは、プログラミングをやっていることが多い(html、css、jQuery)。スタッフの方がプログラミングに詳しいから。
  • 最近、「かがやきの森」というフリースクールのサイトを作った。
  • 仮想空間に自分のアイコンがあって、みんなでワイワイしゃべったり、ゲームしたりしている。

一日ルーティーンを紹介する動画も作成し、見せてくれました。

フリースクールのみんなが楽しめるオンラインの居場所を作った男の子。

得意のプログラミングで貢献している姿が素敵でした。

ちなみに、アルスクールの小林英恵講師は、こちらの「かがやきの森」のアドバイザーもしています。

>>かがやきの森サイトはこちら

 

世界中を旅しながら学ぶ高校生

高2の男の子は、自分が通っている、世界中を旅しながら学ぶ高校について紹介してくれました。

この男の子が話してくれたのは、以下の内容です。

  • 3年間で30か国を点々として学ぶ。
  • 高1ではカナダに留学していた。
  • 高校の学習は、送られてきた教材1年分を1ヶ月くらいで一気に終わらせる。あとは、世界中で色んな体験をしながら学んでいる。
  • iT系会社のアフリカ事業部で新しい事業を立ち上げ、投資家さんの前でプレゼンする体験もした。
  • 高3になったら、海外でインターンをしたいと思っている。

世界中・日本中を旅しながら体験を重ね、学び続けているのがとても印象的でした。

 

オンラインの活用方法についてのディスカッション

次に、いくつかのテーマについて、子ども達がディスカッションしました。

  1. みんなにとっての、オンラインとリアルって?
  2. みんなだったら、どんな学校を作りたい?
  3. その学校を作るためには、どんなテクノロジーが必要?

①の質問(みんなにとっての、オンラインとリアルって?)では、みんなオンラインでも楽しく遊んだり、学んだりできていると話していたのが印象でした。

オンラインチャットで友達と話す、オンラインで人狼ゲームをする、遠くのセミナーにも参加できるなど、オンラインでできることの幅がどんどん広がっています。

ただ、一方で、リアルにと比べると、オンラインは情報量が少なくなることがあるとの意見も出ました。

 

②の質問(みんなはどんな学校を作りたい?)でもたくさんの意見が出ました。

  • 大きなモニターが教室にあって、学校に来れない子もオンラインで一緒に学べるようにできたらいい。
  • 失敗しても何度でもやり直ししやすいような学校がいい。
  • 古き良き日本人の心も学びつつ、海外の人と密に交流できる学校を作りたい。
  • アバターでゲーム感覚で学べるようなオンライン学習ができたらいい。

 

③の質問(その学校を作るためには、どんなテクノロジーが必要?)では、子どもたちならではの意見をたくさん出してくれました。

  • iPadに教科書もノートも全部収まるようにしたい。
  • GIGAスクール構想で配布されるPC・タブレットに、元々動画編集ソフトやプログラミングを教えてくれるソフトなどが入っているといい。勝手に使いたくなる。
  • アバターを作って、仮想空間に教室も作り、そこで先生が教える。

 

今回参加した子の中には、不登校になったことから、デジタルデバイスを使った自分なりの学び方を模索し、自分にあった学び方を見つけた子もいました。

進行役のアルスクール講師小林は、不登校の子達の支援もしています。

そのため、子ども達のディスカッションを受けて、次のような感想を述べました。

「不登校の子達と向き合ってきた2年間でした。今は、不登校の子にもいろんな選択肢があります。今回のセッションでは、不登校の枠に入る子もいるけど、やりたいことを見つけて、テクノロジーの力を使って自分の道を切り拓いているのが印象的でした。」

 

最後に、吉田参事官から、次のような感想をいただきました。

「みなさんの話がすごく具体的でビックリしました。やりたいことを実現するための具体的なツールも教えてくれたりと、話が抽象的ではありませんでした。今回、すごく大事な視点をもらえたと思っています。」

約1時間半のセッションでしたが、具体的な事例を元に、新しい教育についてのプレゼン・ディスカッションをし、大いに盛り上がりました

アルスクール講師やアルスクールキッズが参加した今回のセッションでは、未来の教育について、有意義な学びを得ることができました。

アルスクールでは、今後も子どもたちに、より良い教育を提供するため学び続けていきます。

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