教育

子どものSNS、禁止すべき?イギリスの全面禁止から考える家庭のルール

sns禁止と子どもの幸せ

この記事では、2026年6月にイギリスが発表した「16歳未満のSNS利用禁止」のニュースを入り口に、子どものデジタルとの付き合い方を考えます。

禁止のメリットと限界、家庭でできる工夫、そして禁止を超えて子どもに身につけてほしい力までを整理しました。

イギリスが16歳未満のSNS利用を禁止へ|何が決まったのか

2026年6月15日、イギリス政府が16歳未満の子どものSNS利用を全面的に禁止する方針を発表しました。

スターマー首相は「ソーシャルメディアは子どもたちを不幸にし、危険にさらしている」と述べています。

自身も10代の子を持つ親として、変化を求める家庭の声に応えるとしています。

対象となるのはSnapchat、TikTok、YouTube、Instagram、Facebook、Xなど。一方で、LINEのような1対1のメッセージサービスは対象外となる見込みです。

早ければ来年初頭の施行を目指しており、既存の「オンライン安全法(Online Safety Act)」を超える新たな権限として制度化が検討されています(参照:NPR、NBC News)。

SNS禁止は世界的な流れ|オーストラリアが先行

こうした動きは、イギリスだけではありません。

2024年にはオーストラリアが、世界で初めて16歳未満のSNSアカウント利用を禁止する法律を成立させています。

イギリスはこのオーストラリアのモデルを参考にするとしており、フランスやスペインなど他の国でも同様の検討が進んでいます。

背景にあるのは、子どもの心の健康や睡眠への影響です。

多くの保護者が、子どもの利用時間を、平日も夜も管理しきれないと感じています。その実感が、各国の政策を後押ししています。

なぜ「使いすぎ」が起きるのか|SNSは見続けさせる仕組み

なぜ使いすぎが起きるのか

SNSや動画、ゲーム、ライブ配信は、いまや子どもたちの日常の一部です。

友達との連絡、好きなものの発見、作品の発表、情報収集など、良い面もたくさんあります。

ただ、知っておきたいのは、今のSNSが「見たいものを見る場所」というより「見続けさせる仕組み」を強く持っていることです。

無限スクロールや、反応を集めるための設計、AIによるおすすめ。これらは子どもだけでなく、大人も引き込みます。

「気合いで使いすぎないように」とだけ言っても難しいのは、そもそも長く使わせるように作られているからです。

家庭でできる、SNSとの付き合い方

家庭でできる5つの小さなルール

家庭で考えるときは、「全面禁止か放任か」の二択にしないことをおすすめします。

大人が上から管理するだけだと子どもは隠れて使い、何でも自由だと仕組みに飲まれてしまうからです。

小さなルールと感覚を、少しずつ身につけていくのが現実的です。

  • 夜はリビングで充電する(寝室に持ち込まない)
  • 投稿する前に一呼吸おく
  • 嫌な気持ちになるアカウントは見ない・ミュートする
  • 表示される「おすすめ」は、自分が選んだものとは限らないと知る
  • 「見る時間」と「作る時間」を分ける

禁止のその先へ|デジタルを「使いこなす力」を育てる

SNSには危なさがあります。でも、デジタルの世界には、子どもの可能性を広げる力もあります。

AIで絵を作る、動画を編集する、作ったゲームを公開する、知らない分野を調べる、自分の作品を誰かに見てもらう。どれも昔よりずっと簡単になりました。

だからこそ目指したいのは、子どもがデジタルに振り回される側ではなく、デジタルを使って自分の世界を広げる側になることです。

プログラマーにならなくても、どんな仕事についても、AIやプログラミングを道具として使いこなし、自分でアプリやゲームを作って、目の前の課題を解決できる。

そういう力を持った子は、仕組みに飲まれるのではなく、仕組みを理解して付き合っていけます。

禁止のニュースを見て怖がるだけで終わらせず、「うちの子は、デジタルに使われているのか、使っているのか」を一度考えてみる。

それが、家庭でも教室でも、付き合い方を話し始めるきっかけになるのではないでしょうか。

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