教育

早期教育の効果|子どもには早く知識をつけさせた方がいいのか?

早期教育 効果(3)

近頃の子どもは、習い事や通信教育などの影響で、小さいころから難しい言葉をたくさん知っている子が多いです。

赤ちゃんから通うような知育教室もたくさんあります。

早期教育は本当に効果があるのでしょうか?子どもとって良いものなのでしょうか?

そこで、今回は子どもに早く知識をつけさせることの効果や弊害について紹介します。

ますます加熱する早期教育|効果はあるの?

早期教育 効果(2)

小さいころから、知育教室や英語教室など習い事をたくさんする子が増えています。

子どものよっては、まだ小学生に行く前から3つも4つも習い事をする子もいます。

小さいころから英語や算数を習うのは、その分野にだけ焦点を当てれば、「他の子よりも英単語がたくさん言える」、「他の子よりも早く計算できる」など、効果はあるでしょう。

でも、小さい時期に習い事で知識を増やすことが、将来本当に意味があるのかは疑問です。

そこで、次の章では、早期教育の効果における論文や専門家の見解についてまとめてみました。

 

早期教育の効果に関する論文

早期教育 効果(1)

名古屋柳城短期大学の成田朋子氏の「早期教育と子どもの発達について考える」という論文の中で、子どもの習い事と発達について調査した結果が報告されています。

 

親の意向で、早くから、多くの習い事をやらせると、子どもは後々、経験した習い事に対して肯定的な印象を持てないことが示唆された。

自発性が芽生えないままであると、経験してきたことに対して、また自己に対してさえ否定的になったり、懐疑的になったりする可能性が大きいということになるのではないであろうか。

 

 

また、北京・ロンドンオリンピックの日本チームをサポートした脳科学者の林成之氏は、著書【ちゃんと集中できる子の脳は10歳までに決まる】の中で、次のように述べています。

 

親の意向で習い事をさせても、子どもが「好きだ」「楽しい」と思わない限り、能力はついていきません。好きではないものは上手になれませんし、集中力も生まれてこないからです。

子どもの興味を出発点に、できる限りの環境を用意してやることが、子どもの才能を伸ばすための”本当の英才教育”です。

 

 

つまり、親の考えで将来に役立つ事をあれこれさせても、結局身につかない可能性が高いのです。

それよりは、子どもの興味関心がどこにあるのか、何を望んでいるのかを見極めて、子どもの自発性を芽生えさせ、サポートしてあげることの方が大切ではないでしょうか。

 

早期教育の気になるところ

いろんな言葉を知っている子どもたち

プログラミング教室でレッスンをしていると、「よくそんな言葉知っているな」と感心する場合が多いです。

ただ、それが知的好奇心から、自ら調べて面白くて覚えた言葉ならいいのですが、ただ知識として暗記しているだけだと危険な感じがします。

 

言葉は知っているけど意味が分からない

プログラミングだとランダム、繰り返し、条件分岐など。それ以外にも、人工知能、重力などなど。小さい子でもスラスラ出てきます。

でも、意味を聞いても、説明できない子がとても多い

言葉を知っているのは好奇心の表れでもありますし、別にいいんです。むしろ喜ばしいことです。説明できないのも、難しいのでしょうがないんです。

問題なのは、難しい言葉を知っていることに満足して、その意味を質問しても、「AIはAIだよ」とか思考が止まっちゃうことです。

 

条件反射で回答し深く考えない

知識を知っていることが重要と思っているお子さんがもしかしたら多いのかも知れません。

知っていることが褒められるてるのでしょうか。そこから先の思考がとまっちゃう。思考するのではなく条件反射で答えを出しておしまい

そういうケースが、かなり見られます。

効率的に覚えて、条件反射で答える。間違えたら考えるのではなく、また覚え直す。そういうお子さんに、もう1度深く考えるようにするのは、結構大変です。

短期的には、暗記や計算力は点数が上がるでしょう。でも、それも過剰になると、そこから先の道を邪魔してしまう。

(計算力や暗記を否定しているわけではなく、学びの上で必要なものですが、バランスが大事です)

 

ぜひ、早く答えを出すことを求めるばかりでなく、しっかりとじっくりと考えられるか、気をつけてみてください。

最後に、アルスクール代表・村野の出身校である武蔵高校の校長先生の言葉を引用したいと思います。

「想像力」の反対側にあるものは何だと思いますか?それは「効率」です。素早く、そつなく、誰よりも早くできること。もちろんこれらがすべてダメとは言いません。でも『学び』について言えば、「効率優先」ではダメです。『学ぶ』とは、答 のない問題の答を探そうとする過程のことです。じっくり考えることです。結果をすぐに求めるのでなく、みなさんは『学び』の過程を大切にしてください。「『学ぶ』ことは楽しい!」このことを実感してください。

中学受験を目指す小学生のみなさんへ…武蔵高等学校中学校・梶取弘昌校長からのメッセージ
https://s.resemom.jp/article/2017/05/08/37966.html

 

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むらっち
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村野智浩。探究型プログラミング教室アルスクール代表。探究学習などを学びながら、150名以上の子どもたちと学ぶ。チームラボでPM、スタートアップの技術顧問などを歴任のITスペシャリスト。東京大学工学部卒業。
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