教育

子どもの創造力を鍛える8つの方法|自由な発想・チャレンジ精神を生かそう

ますます変化の激しくなってきている社会で、【創造力】はこれからの時代に必要だと言われている能力です。

子どもの創造性を伸ばしたい、創造的な人になってほしい。そう願う人は多いのではないでしょうか。

創造力のある人は、常識にとらわれないまったく新しい発想を生み出したり、独創的なモノを創り出すことができます。

 

創造力豊かな人といえば、たとえば、iPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブス氏が有名ですよね。

でも、創造力があって社会で活躍している人は、元々すごい能力があって、自分の子とは最初からちがうと思っていませんか。

 

実は、子どもの創造力は鍛えることができます

僕はプログラミング教室【アルスクール】を運営していて、多くの子どもと共に学び、創造性が伸びていく様子を実際に見ていました。

また、以前働いていたチームラボやいろんなスタートアップで創造的な経営者やメンバーと一緒に働いた経験もあります。

そこで、今回は、創造性とは何なのか子どもの創造力を鍛えるにはどうすればいいのかについて紹介します。

家庭でできることも多いので、参考にしてみてください。

 

創造力を鍛える|創造性って何?

創造力 鍛える(2)

創造性がどうやったら伸びるのかを考える第一歩として、創造性とはなんなのか考えてみましょう。

たとえば、創造的な人というと、誰を思い浮かべますか?
スティーブ・ジョブズ?ジョージ・ルーカス?ピカソ?アインシュタイン?

創造性というと、誰も思いつかないようなアイデアを思いつくというイメージがあるかも知れません。

では「創造的になってほしい」というのは「アイデアを思いつく人になって欲しい」ということでしょうか。もちろんアイデアを思いつくのは素晴らしいことですが、少し違う気がします。

 

アイデアよりも大切なこと

創造の漢字、創も造も、つくるという字ですよね。英語のCreativityもCreate(=作る)です。
そうです。思いつくだけでは不十分で、つくることが大切なんです。

ビジネス(スタートアップ)では、アイデアそれ自体はそれほど重要ではないと言われています。同じアイデアを思いついている人が世界中に何人もいる、といわれます。

ではなにが大切か。まず始める(とにかくサービスをやってみる)こと。そしてやり抜くこと。これが大切です。

 

考えてみてください。

例えば、Appleの各サービスや製品は、全く新しいアイデアから生まれたのでしょうか?

僕はMacBookAirで、その薄さに衝撃を受けました。

でも「PCが薄くなればいい」なんてみんな思ってますよね。

みんな思ってるけどやらなかったことを、普通の会社なら無理と諦めるレベルまで追求し、感動的なほどの薄さを成し遂げた。

iPhoneだって「ケータイでいろいろできればいい」なんてみんな思っていた。

 

創造的と感じる製品やサービスで驚かされるのは、アイデアそのものではなく「そこまでやるのか」「無理だと思っていた」というようなことを成し遂げたことではないでしょうか。

 

Uberは車の相乗り。Amazonは本をネットで売っただけ。LINEはチャット。Instagramは画像をシェアするSNS。

言葉にすると創造的には感じないけど、これらのサービスを作った人は(好き嫌いや問題はいろいろあるけど)すごいですよね。

科学などの学問だって、先人たちが築いてきた先に(時には築いたものを壊すけど)新たな発見があるのでしょう。ゼロからじゃない。

 

創造性とは、価値をつくりだすこと

新たにつくり出すものは、アイデアではなく価値なのです。

「アイデアを思いつく人」と「新たな価値をつくりだす人」だと、子どもにどちらになってほしいか。僕は後者です。

価値をつくりだすには、むしろアイデアは何でもよく、自分の願望で充分。パソコンが薄いほうが嬉しい、携帯でどこでも音楽が聞きたい。

その想いを実現するために、まず作り始め、強い意志をもって改善し、諦めずやりぬける力こそが大切です。その全体のスキルこそが創造性であり、その結果起きるのがイノベーションです。

余談ですが、創造性は英語でCreativityと訳されることが多いですが、少なくとも教育においては、Creative Innovation Skill として捉える方がいいでしょう。

 

創造性を養い、新たな価値を作り出す人になるための6つの資質

創造力 鍛える(4)

では、創造性 = 新たな価値をつくり出すために必要なスキル、資質とは何なのでしょう。僕は下記だと考えます。

価値創造のための6つの資質

  1. まずやってみるチャレンジスピリット
  2. 既成概念に囚われない心
  3. 自分ならできるという自信
  4. やりぬく力
  5. 様々な知識や経験
  6. 強いビジョン

こうやってみると、創造性とは、1つのスキルではなく、総合的な資質だということがわかります。これらをどうやって育めばいいかを考えれば、創造性が伸ばせそうです。

 

子どもが本来持っている資質|自由な発想力・チャレンジ精神を生かそう

最初の2つ、「まずやってみるチャレンジスピリット」「既成概念に囚われない心」は、子どもが生まれながらに持っている資質です。

子どもは気になったらやってみて、大人の想定の斜め上を行く行動で、何度も驚かされます。

ですので、これは、育むのではなく、大人が壊さないようにすればいい。

 

でも実際の教育現場はどうでしょう。

減点主義で失敗を怖れるようになり、余計なことするな、静かにしていろと抑圧される。

TEDでも、ケン・ロビンソン卿の「学校教育は創造性を殺してしまっている」という有名なスピーチがありました。

 

育むなんて偉そうなこといわないで、資質を壊さないように子どもを信じて見守ることが大切だと考えます。

 

じわじわ伸びる資質

残り4つは、後天的な要素が強いでしょう。

  • 自分ならできるという自信
  • やりぬく力
  • いろんな知識や経験
  • 強いビジョン

これらは一朝一夕に何かを学べば身につくものではない。子どもが主体的に学べる環境で、自己肯定感を育みながら、じわじわと伸びていくものです。

では何を学べば伸びるのか。なんでもいいんです。大切なのは「何を(WHAT)」ではなく「どう(HOW)」学ぶか

プログラミングでもいいし、スポーツ、料理、音楽、なんでもいいのでしょう。

では、次の章では、具体的にどうしたら創造性が伸びるのか紹介します。

 

創造力を鍛えるための8つの方法|子どもの自由な発想力を生かそう

創造力 鍛える(1)

子どもはみんな、自由な発想を持っています。

創造性は自由なだけでなく創作活動を通じたスキルを得ることも必要です。

では、創作活動において、どうしたら創造性が伸びるのか(もしくは自由な発想を失わないのか)考えてみます。

 

創作の達成感を感じよう

工作、プログラミング、作文、お絵かき、作曲、ダンス、どんなものでもいいです。

思うままに作ってみましょう。そしてそれができたときの嬉しさを大切にしましょう。

苦労を乗り越えて作品ができたとき、子どもに笑顔が自然と表れます。
控えめにニコっとします。

 

達成感が内側からじわじわ溢れているようです。

その達成感がまた次の創作活動に子どもを導きます。

 

作品の感想を伝えよう

子どもは、作品を他の人に見てもらいたいです。

できあがったらぜひ、感想を伝えましょう

苦労した点を質問したり、次の作品につながるような会話もいいですね。

大人が理解できない変なものも多いですが、「ふ~ん、忙しいから」で済ませたら、子どもは創作活動のやる気を失ってしまうかもしれません。

 

自由な時間を持とう

習い事で忙しいかもしれませんが、ぜひ、自由な時間、余白の時間を取りましょう。

時間に追われるなかでは、自由に色々試したりできず、やりたい事が小さくまとまってしまうでしょう。

 

集中できる場所で

子どもが緊張を強いられる場所や人間関係のなかでは落ち着いた創作活動はできません。

クリエイティブな道具がある必要はありません。大切なのは、ここならチャレンジできる、何をやってもいいんだと子どもが思える場所です。

 

アドバイスは控えめに

「こうしたほうがいいんじゃない?」など大人の考えでナビゲートするのはやめましょう。

いいものを作って欲しいという思いから、ついアドバイスしたくなりますよね。

でも、「大人の期待するもの」ではなく「子どもが作りたいもの」をつくるのが大切。

我慢しましょう。

 

好奇心や興味を引き出そう

最初から一人で自由に色々できる子もいますが、多くのお子さんは「好きにやってごらん」といっても戸惑い、進みません。

大人が一緒に情報を集めたり、アイデアを出しあうと、子どもが没頭します。

また、大人も一緒に絵を描いたり工作すると、子どもの気持ちはぐっと盛り上がります。

大人も一緒に楽しみましょう。

五感をフル活用して遊びまくろう

様々な経験は発想を豊かにします。

五感すべてをフルに使って楽しみましょう。

例えば電車好きなら、電車を見て、乗り、速度を体感し、発車音を楽しみ、駅弁や旅先で美味しいものを味わう。

面白い体験があれば、それを元に創作へのモチベーションや、作品の幅も深さも変わるでしょう。

 

手や指先を自由に動かせるように

子どもは、イメージ通りに手を動かせません。

思い通りに描けなかったり、ハサミで切れないとそれがストレスになる場合もあります。

指先などを思い通りに動かせるよう、日頃から、靴紐を結んだりボタンを留めるなど、大人が手伝いすぎず、お子さんにやらせましょう。

 

子どもはみんな創造力を鍛えることができる!よくある3つの勘違い

創造力 鍛える(3)

「うちの子は自由に工作したり、絵を描いたりするのが苦手だし…」という風に、うちの子には創造力が全然ないんじゃないかと思っている人もいますよね。

でも、子どもはみんな創造力を伸ばすことができるのです。

そこで、よくある勘違いとその対処法をまとめてみました。

 

子どもがすぐに諦めてチャレンジしない

小さいお子さんに、諦めずにがんばれといっても無理です。

がんばれるようになるのも成長の結果ですので、焦らずに。

最初はサポートを多めしたり、好きな遊びと関連付けるなど、まずは達成感や創る面白さを感じられるように少しずつ楽しんでいきましょう。

 

何してもいいのに何もしない

まったくの自由、何してもいいなかだと、逆に何かを作り出すのは大変です。

大人でも、自由に好きにやっていいよと言われても戸惑います。

選択肢をいくつか用意してあげたり、ある程度制約があった方が子どもも取り組みやすい場合が多いです。

 

独創的ではない

いきなり独創的なアイデアが生まれるような天才はそうそういません。

真似や模倣だったり、友達と全く同じものを作ってもOK。

まずは創作することを喜びましょう。

 

プログラミング教室【アルスクール】で創造性を伸ばそう

アルスクールはプログラミング教室です。

ここまで読んでいただいた方には、「プログラミングを学べば創造性がつく」なんてことはない、と思ったのではないでしょうか。

はい、そうです。

社会のプログラマーが創造的かといえば、まったくそんなことはない、という事実がそれを証明しています。(もちろん創造的なプログラマーもいます)

 

これからの社会、〇〇xテクノロジーの新サービスが増えるので、テクノロジースキルを身につける優位性はあります。

ただ、例えばドリルのようにプログラミングを学んでいては、その成果以上に、他の資質への悪影響が大きく、むしろマイナスになる懸念があります。

 

アルスクールは、プログラミング教室だから創造性が伸びるというつもりはありません。

実際に、遊びで終わってしまって、創造性を伸ばしているとは言えないプログラミング教室もあります。

 

アルスクールでは、テクノロジースキルを学ぶのは当然ですが、その方法として上記のような「価値創造のための資質」を伸ばす、あるいは大人が潰さない学び方をしています。
(それを「探究」と呼んでいます)

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極論をいえば、仮にアルスクールでプログラミング以外のことを学んでも、創造性を伸ばせる自信はあります。

 

創造力の鍛え方まとめ

創造性とは、「アイデアを思いつく」のではなく「新たな価値をつくりだす」ための資質です。

創造性という言葉の曖昧なイメージに囚われず、子どもにどうなってほしいか、具体的に考えてみましょう。

上にあげたような資質は、ご家庭でも充分育めます。

むしろご家庭での過ごし方、子どもとの関わり方が一番大切です。

 

目新しい、創造的なおもちゃが必要ということはまったくありません。

むしろ何もないところ、子どもが自由に世界を創れる環境の方がいいかも知れません。

公園に落ちている木の棒なら、剣にもなるし魔法の杖にもなる。穴も掘れるし高いところのものも叩ける。

でも、おもちゃ屋さんで売ってる剣は、剣にしかなれない。

 

創造性とは総合的な力であり、じわじわとしか育めません。

子どもを信じ、あたたかく見守りながら、たまには子どものイタズラにも目をつぶってあげましょう。

(でも我慢しすぎて大人が疲れたら元も子もないので、無理のない範囲で)

ABOUT ME
むらっち
むらっち
村野智浩。探究型プログラミング教室アルスクール代表。探究学習などを学びながら、150名以上の子どもたちと学ぶ。チームラボでPM、スタートアップの技術顧問などを歴任のITスペシャリスト。東京大学工学部卒業。
探究型プログラミング教室
アルスクール

アルスクールは、自由が丘、中野にある小学生、幼児(年中、年長)向けのプログラミング教室。プログラミングを使った創作活動を通じて、子どもたちの学びたい意欲を引き出す学び場です。子どもが夢中になる学びをぜひ一度体験してください。

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