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小学校の保護者会で、あつ森
先日、子どもの小学校保護者会がZoomでありました。僕はアルスクールのレッスンがあったため、最後の方だけ少し参加しました。
ユニークな小学校で保護者もユニークな方が多いのですが、保護者会の最後は、あつ森(あつまれどうぶつの森)がなぜ子どもにとって面白いのか、教育にどう影響があるのか、議論が白熱していました。あつ森だけに、あつくもりあがってた。
僕のあつ森の評価は後日書こうと思いますが、皆さんゲームの意義を「言葉で語る」んですよね。言語化する。大人のコミュニケーションなんで当然なのですが。
聞いていて、ゲームのおもしろさや教育的意義を言葉で伝えるのは大変そうだなぁ、と感じました。
子どもの学びと言語化
というのも、少し前に行った「発達障害とプログラミングについての座談会」で、小児科やリハビリ科の先生(ドクター)と、「目標の言語化をすべきか」かなり白熱した議論になったからです。(記事ではあまり触れていません)
先生方は、目標を子どもに言語化させてアウトプットの経験を積むこと、達成することで肯定感を高めることがとても大切とおっしゃっていました。おそらく多数の実績やデータがあり、非常に効果があるのでしょう。特にリハビリテーションや療育といった、目的意識をもって成長を促すような場においては有効だと思われます。
アルスクールは目標をあまり言語化しない
一方で、アルスクールでは、目標の言語化に重きをおいていません。
実は、昨年の9月くらいまでは、目標の言語化を学習ステップに入れていました。言語だけでなく絵も合わせて、創作したい作品のイメージを企画書という形でアウトプットさせていました。
でもこの学びのプロセスが苦痛に感じる子が何人かいました。特に創作意欲が高い子でも見られました。
なぜなのでしょう?
言語化は思いを矮小化するリスクがある
言語化するということはどういうことでしょう。それは、自分の中にある熱いイメージを、小学生の(未発達な)言語力で表現できるレベルまで矮小化することです。
脳内では、すごいおもしろい動きだったり、様々なアイデアが渦巻いています。それは立体的、可変的、動的、抽象的なものです。でも、企画書に書くには、その断面を切り取って、その子のアウトプットスキルまで落としたものしか表現できません。
考えてみれば、言語というツールは、他者と共通認識を持つためのものです。抽象的な概念を削ぎ落として、語弊、誤解のないようにするためのものです。
つまり、表現する人と受け取る人のどちらも理解できるレベルまで落とし込む必要があります。子どもに限らず、例えば僕がプログラミングの話を非エンジニアにするときはそのレベルに合わせて話をします。
芸術家が言語化するのか
考えてみれば、音楽家や画家が創作活動のなかで、曲や絵をわざわざ言葉で表現するでしょうか?表現したとして、それは忠実に伝えられるでしょうか?
そう考えると、言語化すること、他者に創作イメージを伝えさせようとアウトプットさせることは、時には子どものなかの創作イメージを劣化させうるのではと感じています。
HOWを言語化させる
一方で、創作イメージを実現するために必要なプロセス、例えば主人公のキャラクターがどう動くのか、どういう武器を使えるのかなどは、Step by Stepでプログラミングしていく必要があります。
その際のプロセスは、きちんと言語化して1つずつ整理し達成していくことは、創作のステップに非常に有効です。
つまり、何を作りたいか(WHAT)の言語化は難しいですが、どう作るか(HOW)は言語化(可視化&整理)する意味がすごくあるように思います。
アルスクールの魅力を言語化?
創業以来、アルスクールの魅力を伝えるにはどうしたらいいかとずっと考えています。言葉を積み重ねてもなかなか難しいのではと感じることも多いです。
ではどうするか。子どもの様子、教室やコミュニティの感覚を感じてもらうのが一番早い。一方で、言語でなくても伝わるぐらい、写真や空気感が圧倒的にすごい教室になればいいとも思います。なんかヤバい教室。仲間になりたい教室。そこまでたどり着いてしまおうと考えています。
そして、あつ森へ
最初の話に戻ってあつ森ですが、ゲームの面白さを言語化していくからこそ、保護者間で共通のプロトコルで盛り上がれる。それもすばらしいこと。
一方で、ゲームの本当の面白さって言葉じゃ表せない、説明できない感覚的な部分がむちゃくちゃ大きいよな、魅力が全部言語化できちゃうゲームじゃ流行らないよな、とも感じてました。子どもの感性は大人と違うしね。でもそんなディスカッションで盛り上がる時点で面白い(そして変な)学校です。
といいつつ、あつ森の魅力について、後日、このブログに記事として言語化してみたいと思います笑
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