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Scratchの基本的なゲームの作り方|おすすめゲーム例紹介

Scratch ゲーム例 (5)
むらっち
むらっち
キッズプログラミング教室アルスクールのむらっちです。

この記事では、Scratch(スクラッチ)ゲーム作り方について紹介します。
アルスクールでは、Scratchを小学生向けレッスンに取り入れています。

スクラッチというプログラミング教材を使うと、ゲームの他にもアニメーション・ストーリーなど、子どもたちの興味にそった作品をつくることができます。

また、Scratchによる創作を繰り返すことで、創造性を伸ばすことができると言われています。

 

でも、Scratchに限らず、プログラミングでゲームを作るのって、難しいイメージがありますよね。

そこで、今回は、初心者向けに、Scratchの基本的なゲームの作り方を3つのステップに分けて解説していきます

  1. 公式サイトのおすすめゲーム例
  2. ゲームに使う基本的な操作
  3. 簡単ゲームの作り方


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Scratchの簡単ゲーム例|公式サイトの作品

Scratch ゲーム例 (4)

それでは、公式サイトにのっているScratchのゲーム例を紹介します。

Scratchの公式サイトでは、他の人が作ったゲームを見ることができます。

「中を見る」をクリックすれば、使っているコードを見ることができるので、ゲーム作りの参考になりますよ。

 

迷路

>> 終わらない迷路(A maze that does not end)

典型的なスクロールなしの2D迷路で、自動で迷路が生成されます。

他の本格的な作品には3D迷路もあります。

>> 3D迷路 NECO CHASER

地図つきで、往年の名作ゲーム「ウィザードリィ」を彷彿とさせます。

 

レーシング

>> ブレーキがこわれた! Ver.1,1

横スクロール型のレーシングゲームで、ブレーキが壊れたというおもしろい設定になっています。

>> まっすぐレーシング

こちらは縦スクロール型のレーシングゲームで、名作ゲーム「ロードファイター」のような感じです。

 

知育

>> 国旗を上げよう!

日本ならJPN、アメリカならUSAなど、世界各国の3文字(2文字)表記をスロット形式で当てるゲームです。

アルファベットをタイミングよく揃えることができると、その国の国旗が掲げられます。

マイナーな国々も揃っており、オリンピック開催に向けて楽しく世界各国の国旗を覚えることができます。

このように知育ゲームがそろっていることもScratchの魅力のひとつです。

 

Scratchの本格的ゲーム例|マリオ風ゲーム・スプラトゥーン風ゲームも作れる

Scratch ゲーム例 (3)

次に、Scratchを使った本格的なゲームも紹介します。

マリオ

>> 初代マリオ

おなじみのマリオが主人公の横スクロール型アクションゲームです。

敵キャラはいませんが、往年の名作ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の世界観と動きが非常によく再現されています。

今回紹介したキャラクターの移動や、ジャンプなどのより複雑な動き、アイテムや凝った背景、効果音などを作ってみたいときにも参考になるでしょう。

 

スプラトゥーン

>> スプラトゥーン

イカがインクを撃ち合う人気アクションシューティングゲーム「スプラトゥーン」のScratch版です。

2D世界ながら、キャラクターを移動・回転させながら、世界のいたる所に色を塗って自分の陣地を拡大していくゲームです。

キャラクターや独特のルール、ゲーム性などがよく再現されており、楽しく遊ぶことができます。

 

シューティング

縦スクロール型のシューティングゲームとして、以下の作品がおすすめです。

>> 縦スクロールシューティング「Naglfar」

自分のキャラや敵キャラ、背景、動きなどはまさにシューティングゲームそのものです。

ビームは自動で発射され、対地ミサイルは自分で発射する形式になっています。

シンプルな作りで初心者でもプレイが楽しめるでしょう。

 

著作権について

Scratchでは、他の人の作品を元に、新たな作品を作ることができ、リミックスといいます。

Scratchで見つけたプロジェクトやアイディア、画像などすべてのものは、自由にリミックスできます。同様に、あなたがシェアしたものも、誰でも自由に使うことができます。リミックスするときは、必ずクレジット(元の作者名)を「作品への貢献」として記載してください。

参照:Scratchのコミュニティガイドライン

作品をScratchで公開している人は、このリミックス機能があることを知った上で公開しています。

 

次に、マリオやスプラトゥーンについてです。

今回紹介したゲームは、任天堂のマリオやスプラトゥーンをベースに作られています。

これは、二次創作と言い、「著作権のあるものを元に作られた作品」です。

二次創作については、じつは法律的にはグレーゾーンです。

 

ただし、二次創作が著作権に違反するかどうかは、実は会社によって対応が違います。

任天堂では、二次創作について次のように見解を出しています。

Q14. 基本戦略の「ゲーム人口の拡大」と関連して、ファン活動と知的財産の扱いについて伺いたい。近年、任天堂のタイトルを題材にした同人漫画やオリジナルショートムービー、バンド、コスプレ、ウェブサイト、オーケストラなどが活発だが、こういう知的財産、ライセンスを脅かす恐れがある場合は積極的に取り締まるのか、それともファンの活動であるということでそのまま見守るのか。何か方針があればお聞かせ願いたい。

A14.まず、今のお話は非常に判断が難しい側面を持っています。知的財産を脅かす行為をあらゆる面で黙認しますとは、当然申し上げられませんし、一方で当社に好意を持っていただいて何かしただけで、まるで「任天堂は自分を犯罪者扱いするのか」というような対応もまた不適切かと思います。表現の中には、私どもの知的財産の品格をおとしめるような明らかに度を越えたものや、あるいは事実と異なるものと組み合わせてその知的財産の世界観を破壊してしまうようなものも当然ありうるわけです。社会との中で折り合いがつき、私どもの知的財産の品格や価値がおとしめられない表現かどうかというのが、一つの判断点かと思います。

参照:2010年6月29日(火) 第70期 定時株主総会質疑応答_任天堂公式サイト

つまり、「任天堂の作品の品格や価値をおとしめるような表現になっているもの」はNGです。

ただし、任天堂の作品に好意を持ち、ファン活動として二次創作している作品は、すべて著作権違反で犯罪者扱いするわけではないという見解です。

今回紹介したマリオやスプラトゥーンのScratchの作品は、ファン活動の一環として作られたものです。

 

Scratchのゲーム|基本的な作り方

Scratch ゲーム(18)

Scratchを使ったゲームを作るときの動きを紹介します。

今回は、次の6つの基本的な動作について解説していきます。

  • キャラクター・背景を作る
  • キャラクターをしゃべらせる
  • キャラクターを歩かせる
  • キャラクターをジャンプさせる
  • キャラクターを左右に歩かせ続ける
  • キャラクターのジャンプに効果音をつける

キャラクターや背景を作ってみよう

それでは、キャラクターや背景を作ってみましょう。

まずは動かすキャラクターを選択します。

動かせるキャラクターを「スプライト」と呼びます。

右下の「スプライトを選ぶ」から、使いたいキャラクターを選ぶことができます。

Scratch ゲーム(17)

 

試しに野球選手のバッターのスプライトを選びました。

Scratch ゲーム(16) Scratch ゲーム(15)

 

右側のエリアに、選択した野球選手のスプライトが出てきましたね。

このスプライトを動かす場合は、スプライトが選択された状態でプログラムを組んでいきます。

スプライトを選択する以外にも、「描く」から好きな絵を描いて自作の絵を使うこともできます。

 

顔のある棒人間を描いてみました。

Scratch ゲーム(14)

それ以外に、ローカルフォルダの画像ファイルをアップロードすることも可能です。

もし、スプライトとして使いたい画像があればアップロードして使ってみてください。

 

次に、背景を選択します。

背景は最初なにも設定されていません。

ここに背景を設定するには右下の「背景を選ぶ」から背景を選択します。

Scratch ゲーム(13)

さきほどの野球選手のスプライトに合う野球場の背景を選んでみます。

Scratchには最初からたくさんの背景が用意されているので、これを変えるだけでもいろいろな作品のイメージが湧いて楽しめると思います。

Scratch ゲーム(12) Scratch ゲーム(11)

 

こうすると、野球場に野球選手がいる状態が作り出せました。

スプライトと同様に、好きな背景を自分で描くこともできますので、自分の好みの背景を作りたい場合は背景作りにもチャレンジしてみましょう

Scratch ゲーム(10)

 

キャラクターをしゃべらせよう

それではゲームを作ってみましょう!

今回のゲームは、最初に設定されている猫(名前:Scratchキャット)を使ってさまざまな動きをさせてみます。

まずはキャラクターをしゃべらせてみましょう。

Scratch ゲーム(8)

最初に「旗のブロックがクリックされたとき」のブロックを中央の画面にドラッグします。

次に「こんにちは!と2秒言」のブロックを中央の画面にドラッグし、ブロックを接続します。

「こんにちは!」のところには、お好みのセリフを入れることができます。

また、秒数を変えるとしゃべる長さを変えられます。

旗を押して実行すると、このようにネコのスプライトがしゃべります。

キャラクターのセリフだけでなく、ナレーションとしても使用することができます。

 

キャラクターを動かそう

次に、キャラクターを動かしてみましょう。

Scratch ゲーム(1)

使ったブロックは次の3つです。

  1. 右向き矢印キーが押されたとき
  2. 10歩動かす
  3. 次のコスチュームにする

この3つのブロックを順番にドラッグします。

右矢印キーを押すと、ネコのスプライトが右に移動しますよ。

また、ネコのスプライトのコスチュームが変わり、腕を振って歩いているように見えます。

 

次に、反対方向へネコを動かしてみましょう。

Scratch ゲーム(2)

使ったブロックは次の5つです。

  1. 左向き矢印キーが押されたとき
  2. -90度に向ける
  3. 回転方向を左右のみにする
  4. 10歩動かす
  5. 次のコスチュームにする

左方向に動かしたいときは、【-90度に向ける】を使います。

このままだと、ネコは上下逆さまになってしまうので、【回転方向を左右のみにする】も使います。

左矢印キーを押すと、ネコのスプライトが左に移動しますよ。

 

キャラクターをジャンプさせよう

次に、キャラクターをジャンプさせてみましょう。

Scratch ゲーム(3)

使ったブロックは次の5つです。

  1. 上向き矢印キーが押されたとき
  2. y座標を50ずつ変える
  3. 0.5秒待つ
  4. y座標を-50ずつ変える

Scratchの世界では横方向がX座標、上下方向がY座標で表されています(右方向・上方向がそれぞれプラス、左方向・下方向がそれぞれマイナスになります)。

そのため、上に動かすには「y座標を50ずつ変える」のブロックを使います。

ジャンプさせるので、下にも動かす必要があります。

そのため、「y座標を-50ずつ変える」を加えます。

このままだと、一瞬で上下してしますので、間に「0.5秒待つ」を入れます。

上矢印キーを押すと、ネコがジャンプするのを確認することができますよ。

 

同じ動作を繰り返してみよう

次に、ネコの動作を繰り返して、「ネコが左右に歩き続ける」というプログラムを紹介します。

Scratch ゲーム(4)

使ったブロックは次の6つです。

  • 旗が押されたとき
  • ずっと
  • 10歩動かす
  • 次のコスチュームにする
  • もし端に着いたら、跳ね返る
  • 回転方法を左右のみにする

プログラムを作っているうちに、同じブロックを何度も繰り返す場合があります。

そのときは、「ずっと」というブロックをよく使います。

「ずっと」の中に、特定の動作を入れることで、動かし続けることができます。

このプログラムでは、旗ブロックを押すと、ネコが左右にずっと歩き続けますよ。

 

特定の音を鳴らしてみよう

次に、音を鳴らしてみましょう。

ここでは、キャラクターがジャンプしたときの効果音をつけてみます。

Scratch ゲーム(6)

ネコのスプライトから、左上にある「音」のタブを選び、音の種類を選びます。

 

ここでは、「Boing」を選びました。

Scratch ゲーム(7)

 

次に、「○の音を鳴らす」のブロックで「Boing」を選び、「上向き矢印が押されたとき」につなげます。

Scratch ゲーム(5)

「Boingの音を鳴らす」のあとは、「キャラクターをジャンプさせよう」の章と同じブロックを並べました。

上矢印キーを押すと、ネコがジャンプするときに、同時に音が鳴るのを確認できますよ。

 

簡単ゲームの作り方

基本操作が理解できたら、次は簡単ゲームを作ってみましょう!

下の記事では、【簡単シューティングゲーム】・【簡単アクションゲーム】の作り方を詳しく解説しています。

「なぜこのブロックを使うのか」など、詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。

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【塾・教室向け】Scratchをベースにしたオンライン教材

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アルスクールでは、オンライン教材パッケージ【アルスタジオ】を開発しました。

アルスタジオは、Scratchを徹底的に学びやすくした教材です。

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プログラミング教室で本格的なScratchゲームを作ろう

Scratch ゲーム例 (1)

小学生でも楽しく続けられる

Scratchは簡単なゲームから本格的なゲームまで無料で作れるとても便利な教材です。

ただ、複雑な動きをさせるには、いくつものブロックを並べないといけないなど、子どもが家でやるには難しい点もあります。

子どもは「分からない」が続くとイヤになってしまうことがありますよね。

Scratch ゲーム例 (2)

キッズプログラミング教室【アルスクール】のScratchのレッスンでは、難しくてイヤにならないよう、「できた!」を積み重ねて、「学びたい!」好奇心を養っています。

また、子どもどうしのコミュニケーションが活発なので、他の子の作品を参考に、「もっとすごいの作りたい!」という気持ちを育てています。

 

アルスクールキッズのScratchゲームを紹介

アルスクールに通っているキッズが作ってくれた、Scratchゲームを紹介します。

※現在は、Scratchを学びやすくした教材【アルスタジオ】を使ってレッスンを行っています。

どの作品も、子どもたちが自分で考えて作ったゲームです。

個性的でおもしろいゲームばかりですよ。

 

ボス戦(小5男の子)
矢印キーを使って、ボスの攻撃から逃げろ!攻撃に当たったらゲームオーバー。

 

クイズ(小4女の子)
〇×クイズに答えます。チェックボタン(〇)、×ボタンを押すと、正解なら次の問題、間違いならゲームオーバーになります。

 

アルくん大戦争(小5男の子)

敵を倒しながら、相手の陣地を壊すゲームです。レーザー光線を出したり、攻撃を変えたり、がんばって作りこんだゲームです。

 

プログラミングレッスンでScratchを学ぼう

キッズプログラミング教室【アルスクール】では、子供たちの興味や好奇心を大切に、レッスンを進めています。

Scratchでオリジナルゲームを作成したり、電子工作をしたりと、子ども達は主体的に楽しく学んでいます。

みんな自分で考えて、おもしろい作品をつくっています。

プログラミング作品

アルスクールに、ぜひ一度遊びに来てみてください。

無料体験レッスン

キッズプログラミング教室【アルスクール】では、自由が丘校・中野校・中野TCS校・恵比寿校・大阪南千里校・福岡西新校・オンライン校で、プログラミングレッスンを行っています。

好きなモノを作り、子どもどうしがお互い刺激し合いながら、プログラミングスキルや非認知能力を伸ばしています。

通常レッスンに参加できる無料体験レッスンは、随時開催しています。

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